【暗殺の心理学】トランプ氏が味方のはずの共和党員に撃たれてしまった理由
2024年7月13日のドナルド・トランプ前大統領暗殺未遂事件の発生は多くの人々を驚かせ、選挙戦にも大きな影響を与えると考えられます。
ただ今回トランプ氏を撃ったのは、対立政党の支持者などではなく、共和党員だったと報道されています。
なぜ共和党のトランプ氏が、同じ政党の党員に撃たれてしまったのでしょうか。
今回は選挙の趨勢とは別に、暗殺の原因について論じた最新の心理学研究から、その理由を読み解いていきましょう。
人類が政治を行い始めてから今日に至るまで、政治的暴力は常に発生し続けています。
なぜ人々は自分の意思を投票ではなく、暴力をもって解決しようとするのでしょうか? また暗殺者が敵ではなく、味方の中から生まれてしまうのはなぜなのでしょうか?
研究内容の詳細は『American Politics Research』にて発表されました。
元論文
Partisan Bias in Episodes of Political Violence
https://doi.org/10.1177/1532673X241236198
ライター:川勝 康弘(Yasuhiro Kawakatsu)
ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。
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