
「ハタモク」に参加して
昨年、「ハタモク」というイベント企画に参加し、川越市立城南中学校の生徒さんたちと交流させていただきました。
「働く目的とは」をテーマに、大人と中学生が対話・交流することが目的のイベントでした。
最初、司会者からの「働くことって大変そう? 楽しくなさそうと思う?」という質問に、7割くらいの子たちが手を挙げました。
大人たちの姿を見て、そう感じているのでしょうね。
そこから、小グループに分かれて子どもたちと会話する中で、「どんなことが好きで、将来どんな仕事をしたいか」について少しずつ本音を話してくれました。
・人を幸せにしたい
・自分も楽しんで、他の人にも楽しんでもらえる仕事がしたい
・自分の個性をいかした仕事がいい
・普通でいい
・今はやりたいことがない
将来に希望を持っている子もいれば、そうでない子もいました。
私たち大人たちから
「世の中にはこんな仕事やあんな仕事があるんだよ」
「その仕事には、こんなやりがいやおもしろさがあるんだよ」
「この仕事はこういうところで役に立っているんだよ」
そんなを聞いて、だんだんと目を輝かせている子もいました。
最後に、司会者の方が生徒さん全員に対して「今日、大人の人たちと話してみてどうでしたか?感想を言える人は挙手してください」と言いました。
数百人がいる中で、どれくらい手が挙がるのかなと思っていると、すぐに何人かの子が手を挙げました。
そして、マイクでしっかりと自分の感想を述べていました。
それ自体すごいなと、自分が中学1年の頃は絶対できなかっただろうなと思い、感銘を受けました。10人以上の生徒さんが感想を述べられたと思います。
ある生徒さんは次のように感想を述べました。
「世の中にはたくさんの仕事があって、自分にできな仕事は、他の人がやってくれていて、そうやってお互いに社会は支え合っているんだなと思いました。私もその中で生かされていて、大人になったら私も人の役に立てるように働きたいです。」
それを聞いた大人たちが、どよめいていました。
子どもたちの方が、働くことの本質を分かっているんですね。
日本の未来は明るいな、と思いつつ、大人たちも子どもたちに誇れるような仕事をして、「働くことって楽しそう」「こんなふうに働いてみたいな」と思ってもらえるようにならなければ、と心を新たにしました。
貴重な機会をいただけたことに感謝!