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最近読んだ本の感想(2024年夏〜秋)「地球星人」/「僕の狂ったフェミ彼女」
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なぜちゃんとわたしの手と映る本
物語が救ってくれることもあると
最近よくおもう
とんでもない話をよんだ ひとごとではない
少女たちが一緒に逃げるストーリーの
小説を切望としていた 14歳のわたしが
30を前にこの小説にたどり着いていること
じぶんに十分 納得する
わたしも子供の頃におばあちゃんと母から
わたしたちはバルタン星人
その娘であるあんたもそうやと語られ
本気で地球人じゃないのかもしれないと
思っていた時期がある。
10歳の頃の担任。
記憶からほぼ抹消してるが キモくて
(使いたくない言葉だけどこれしか当てはめられなかった)
嫌なことがあるとわたしも
この小説の主人公のように
自分には本当は魔法が使えるとおもってきた
今振り返ればおぞましすぎるが
その担任から性教育を授業の中で受けたし
授業だからキモ発言も行動もゆるされていたし
だれかが他の先生に なにかのことを訴えても
えーあの先生そんなことするの〜と
はぐらかされていた
高校生以降に小説の中でいう
「教会」を求めた
やっとこの数年で「教会」は
自分自身でしかないと気付き
どんどんフェミニズムを知りたいと思った
数年前まではやくこの小説でいう
「地球星人」になりきりたかったし
その頃にこの小説に出会っていたら
恐ろしすぎて
読み切れなかったとおもう
同時期に読んでいた小川たまかさん編集号の
「エトセトラ」で 紹介されていた本だと
気付かずに手に取っていた
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自分が影響されたフェミニズム小説を
貸し合うことをした
とてもすきな本屋さんと 人を経由して
知り合ったAさんと
わたしは が貸したのは「84年生まれ、キム・ジヨン」
家父長制にまみれた家と地域で
育っているので20代前半の時に読んだら
完全に訳が分からなかっただろう
そしてフェミニズムを知り始めた頃に読んだら
出てくる「彼」を悪魔化しただろう
ちょうど半分まで読み彼と彼女のやり取り
ほぼ全て 心当たりがあることばかりで
デジャヴ感
発言も経験したことがあるし
それが海を越え隣の国で
同じことが起こっていることに心が震えた。
一方で「彼」を攻めきれない自分もいる。
その「普通」の価値観で育ち
それを信じて疑わないコミュニティに
はまれた人だった
たまに垣間見るときがあるし
かつてのわたしもそうだし
まだ解けていないかもしれない
「彼」の家族親戚が生まれ育った地域の
方言が関西弁であるということではっとした。
子供の頃からずっとテレビでは
「頑張ってはる」とよいしょして
あの政党がどんどん大きく占めてきて
わたしは「保守王国」の住民だったんだなと
今更ながらに気づく
家父長むんむんの田舎で育ち
でもやっぱり葬式の時にビールつぎしなきゃ
いけないのはおかしいよね!とか
(そういうの喪主に葬式前にわざわざ指示される)
もろもろに反骨心は抱いていていた
わたしはクィアでフェミニスト
フェミニストな感覚を
知ってしまったいま驚く程に
現行の社会に馴染めない
けれどこうやって物語に誰かがしてくれると
ほんの少し救われる気持ちになる
わたしは「個人」を大事にする場所にいたいし
そう社会がなってほしい