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140字小説【下の息子】

「下の息子がお世話になっております」

 ある日の買い物途中で、父さんが一人のキレイなお姉さんに挨拶していた。

 僕はその人のことを知らない。それに『下の息子』って、僕は一人っ子だし……

 ……やがて僕が父さんくらいの歳になったとき、初めてあのときのお姉さんがAV女優だったことを知った。