140字小説【帰りたくないから今がある】
とある成功を収めた私を、「有名になって帰ってきた」と褒めるコメントが散見された。
だから私は公に述べてやった。「私が帰る場所なんてあるんですか?」と。
すると私の家族も、仲良くなかった同級生も、ここぞとばかりに持ち上げてくる地元の人たちも、みんな面白いくらい何も言わなくなった。
とある成功を収めた私を、「有名になって帰ってきた」と褒めるコメントが散見された。
だから私は公に述べてやった。「私が帰る場所なんてあるんですか?」と。
すると私の家族も、仲良くなかった同級生も、ここぞとばかりに持ち上げてくる地元の人たちも、みんな面白いくらい何も言わなくなった。