
140字小説【皮肉】
「ほい、焼けたよ」
「ありがと。そういや肉を焼くときに『育てる』って言う人いるよね。あれって何か皮肉じゃない? 牛も豚も鳥も、そもそも美味しく食べるために育てられたのに、殺生した後もさらに育てられるなんてさ」
「確かに。あっ、皮肉といえば焼き鳥の皮どうする? 頼む?」
「じゃあ二本!」
「ほい、焼けたよ」
「ありがと。そういや肉を焼くときに『育てる』って言う人いるよね。あれって何か皮肉じゃない? 牛も豚も鳥も、そもそも美味しく食べるために育てられたのに、殺生した後もさらに育てられるなんてさ」
「確かに。あっ、皮肉といえば焼き鳥の皮どうする? 頼む?」
「じゃあ二本!」