140×7字小説 〜たとえ地に足がつかずとも〜 ③
③【精神と肉体の形骸化】
自分には夢があった。何とは言わないが、なりたい職業があった。どうしても地に足をつけなきゃならない理由が確かにあった……ような気がする。
その夢は今や足と同じで、形だけのもの。ただくっついているだけ。かといって切り離すこともできない。
仮にそうしてしまえば……親に顔向けできない。
自分には夢があった。何とは言わないが、なりたい職業があった。どうしても地に足をつけなきゃならない理由が確かにあった……ような気がする。
その夢は今や足と同じで、形だけのもの。ただくっついているだけ。かといって切り離すこともできない。
仮にそうしてしまえば……親に顔向けできない。