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140字小説【気持ちは晴れ】

 私は雨女。大事な日に限って必ず大雨に見舞われる。

 雨はいつだって私から楽しみを奪う。だから昔から好きになれない。

 けど、楽しみならいくらでも作れる。外に遊びに行けないなら、せめて家の中を派手にデコレーションして踊り明かしちゃえ!

 ……こうして私は、晴れて雨女からアゲ女になった。