140字小説【カゴの中のトリ】
ついに訪れた、脱獄決行の日。しかしあと一歩のところで看守たちに見つかり、塀まで追い込まれちまった。
「お前らは先に行け! 俺がオトリになる!」
「わかった! じゃあ俺たちは自由なトリになる!」
「えっ!? ちょっ……」
こうして仲間たちは皆、何の躊躇もなく塀の外へと羽ばたいていった。
ついに訪れた、脱獄決行の日。しかしあと一歩のところで看守たちに見つかり、塀まで追い込まれちまった。
「お前らは先に行け! 俺がオトリになる!」
「わかった! じゃあ俺たちは自由なトリになる!」
「えっ!? ちょっ……」
こうして仲間たちは皆、何の躊躇もなく塀の外へと羽ばたいていった。