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140字小説【実話︰一筋の光明②】

 初めて来る街で調子に乗って探検した結果、見事に迷子になってしまった。
 住宅街の真ん中で途方に暮れていると、やがて「あの〜、すいません」と近づいてきた一人の女性。
 もしかして、こちらが迷子なことに気づいて――

「ちょっと道をお尋ねしてもいいですか?」

 ――聞きたいのはこっちだよっ!