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140字小説【実話︰輪ゴム天使】

 中学生の頃、ある日の授業中にふと黒板の方を見やると……

 おじさん先生のちょうどハゲてる後頭部に、誰かが飛ばしたらしき輪ゴムが乗っていた!

 気づいていなかったのか、その後も輪ゴムが自らズリ落ちるまで、淡々と授業を続けた先生。そんな彼の後ろ姿は、まさに《天使》と呼ぶに相応しかった。