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140字小説【ぜいぜい】

 ボクは走った。ぜいぜいと息を切らしながら。
 途中つまずいて転んでも、それでもボクは諦めずに走り続けた。
 そしたら最後には息ではなく、ちゃんとゴールテープを切ることができた。

「はい、ありがとう。実に良い作文だね。先生は君に《税についての作文》を宿題として出したつもりなんだけどね」