見出し画像

140字小説【何が気に入らなかった?】

 プロポーズするために、奮発して彼女をオシャレなレストランに誘った。
 だけど料理が届いてまもなく、彼女は鬼の形相で僕の顔面に一杯の水をぶちまけてきた。
 しかも茫然とする僕に「このハエが!」とまで吐き捨てて……

「動かないで! 今叩き潰してやるから!」

 ……トドメに頬をビンタされた。