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140×7字小説 〜たとえ地に足がつかずとも〜 ①

①【遠のいた空、近づいた地面】


 今日は天気がいい。こんな日は空に向かって無性に手を伸ばしたくなる。
 しかしそのために立ち上がろうとしたら、体が前のめりに倒れてしまった。
 ここであらためて思い知らされる。そうだ、つい最近事故に遭って下半身不随になったばかりじゃないか、と。

 ……今の自分には地面がお似合いらしい。


↓②へ続く↓