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『九十九神示』全文掲載 【世の巻】①

2024年5月出版『九十九神示つくもしんじ』の全文を各章ごとに掲載しています。


今回は、「世の巻」前編を掲載します。




◎世の巻


闇世やみよ明け、神の世きたる「世の巻」であるぞ。


そなた、今の世が良き世であるとお思いか?
文明、科学の進歩で便利じゃ快適じゃと申しておるが、生活も心も却ってせわしくなっておろう。
皆々苛立ち、不足不満申し、を批判したかと思えばおのれに自信失くし、息苦しさにあえいでおるではないか。
次から次へといらんものばかり作りて、いらんものばかりに手付け、誰も彼も御魂みたまなきもの、神もれいもなきものに致して、いつまでも悪の世で遊んでおいでじゃ。


産業化じゃ情報化じゃと申して、めざましく進化した人間のつもりでおるが、神から見れば、金ばかり、物ばかり、がくや見てくればかりの、身欲みよくにまみれた最も退化した地獄の世になり果てておるぞ。
小さきいくさはあれど、自由で平和な時代が来たと思っておろう。
民主主義の国なれば、万民が主権を持ち、平等に暮らせる世が来たと思っておろう。
その何もかもが、善の仮面被った悪の世のまやかしであるぞ。
神のまことの智慧とは逆さまの、あやま知・・・・の知恵の世じゃ。


今の人民、近代化の先に理想の世があると信じて疑わぬが、そなたらの歴史をよくよく立ち止まって顧みてみなされ。
近代化とは、侵略の歴史であるぞ。
いくさの強い国、ざいのある国、がくけた国が、神と共に平和に暮らしておった先住の民の地に押し入り、その地の神を奪い、命を奪い、習わし、言葉、考え方を奪い、強国のやり方に無理矢理従わせ、個性と尊厳を奪いに奪って来た歴史であるのぞ。
そなたたちは何千年もいくさを致し、何千年も奪い合い、何千年の侵略の果てに、自由じゃ平和じゃと申しておる今の世があることを忘れておるぞ。
昨日今日始まったことではない。
御霊みたまの歴史を申せば、何万年、何十万年でも利かぬ侵略劇であるぞ。
他の物奪う侵略の果てに、まことの平和、まことの自由があるとお思いか?


ヒツグ、ミツグと申して来たが、宇宙には陰と陽、裏と表の働きがあり、それぞれ火と水の性質を強く持つ御魂みたまがあるのじゃ。
表の性質はであり火。
その喜びは真、善、美、愛、心として現れる。
裏の性質はであり水。
その喜びは疑、悪、醜、憎、体として現われる。
ヒツグの喜び、ミツグの喜びが互いに働き合い、支え合うことで、弥栄いやさかなるまことの喜びに至るのが宇宙万有ばんゆうの仕組みであり、すべての御魂みたまを活かす原理であるのじゃ。


ヒツグの民は、元なる神の直系の子孫ぞ。
元なる神の、やまとの御魂みたまを持つ者たちじゃ。
ミツグの民は、中つ神からの星々の子孫。
元なる神の、やまとの御魂みたまを持っておらん者たちじゃ。
そなたらの生きるこの地球は、これまでミツグの御魂みたまら構う悪の世であった。
ミツグすなわち悪ではないぞ。
何もかもわかりやすう事分ことわけて申しておるのぞ。
人民が思うような善悪、白黒の仕組みではないのぞ。
ヒとミズ、キとイシの働き、役割のことじゃ。


ミツグ構う世は、神の目から見れば銀河における冬の季節じゃ。
冬の季節であったから、人民は辛く悲しい、苦しみの世を耐え忍んで生きて来たのぞ。
ミツグ構う冬の季節、夜の巡りを岩戸閉めと申し、ヒツグ構う春の季節、昼の巡りを岩戸開きと申す。
ヒツグ構う世は、霊主体従れいしゅたいじゅうまことの秩序の世であり、ミツグ構う世は体主霊従たいしゅれいじゅうの無秩序の世、逆さまの世であるから、これまでそなたらは物理世界ばかりを重んじ、肉体の欲しか見えん世界を生きて来たのであるぞ。
神の御子みこらがいくらまことを伝えても、光がなかなか届かぬ無明むみょうの世、闇の世であったのじゃ。



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(*書籍版はnote 掲載版より細かにルビを振っており、紙サイズ、文字サイズ共に大きく読みやすくなっています)
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