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いただいている御恩を返さねばならん。雀の涙ほどの物を取り合って、何してござるのぞ。

*本記事は『よひとやむみな』(2021年・ナチュラルスピリット社)本文より一部を抜粋して掲載したものです。読みやすさを優先し、文章の割愛、レイアウトの調整、独自のルビや注釈を施していることをご了承ください。


雨の巻「五恩」より


大峠おおとうげとは、とうを消すことじゃ。
悪の仕組しくみで作った組織の上下を無くすのじゃ。
新しき元の生命となるぞ。


神の心になれば、誠が分かる。
誠とはマとコトだぞ。
真の言葉ぞ。


神と人間が同じになれば、神代かみよじゃ。
神は隠身かくりみに、
人間はおもてに立ってこの世を治めるのじゃ。


すずめなみだ程の物を取り合って、
何して御座ござるのぞ。
自分の物だとまだ思うておるのか。
御恩ごおんとは五つの恩。
いただいている御恩ごおんを返さねばならん。
火、風、水、土、神、五つじゃ。
このことをよく考えて、間違わんようにしてくだされ。


この巻は雨の巻。
雨降って固まる、雨の巻じゃ。
を固めよ。
次々に知らせるから、身魂みたま相当にり分けて、
知らせてやってくれよ。
わたくしは、お役の人々みなに喜びや幸せを与えたいのじゃ。
人間みなにそれぞれに喜びをさずけたいのじゃ。


待たれるだけ待っているのぞ。
自分ひとりでの手柄てがらは悪じゃ。
分け合ってやれよ。
手を取り合ってやれよ。


石もの言うぞ。
隠された秘密が出てくるぞ。
神の仕組しくみが世に出るぞ。
神の仕組しくみが出てきたら、
今まで見えていたものが変わるぞ。


幾通いくとおりもの見え方ができるようになるぞ。
人間の見え方がどんどん深まるのじゃ。
広がるのじゃ。
五つの色の七変わり八変わり、九十々こととうて、
百千万ももちよろずの神の世、弥栄いやさか
神々の世、栄える。
ああ、すがすがし、ああ楽し。



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