時節来ておれど、人間心で急ぐではない。一人でも多く助けたい親心、汲み取ってくれよ。
*本記事は『よひとやむみな』(2021年・ナチュラルスピリット社)本文より一部を抜粋して掲載したものです。読みやすさを優先し、文章の割愛、レイアウトの調整、独自のルビや注釈を施していることをご了承ください。
海の巻「幽界行きになるな」より
神は人間には見えんから、
頼りないものじゃと思うておろうが、
本当は頼りになるのであるぞ。
我で生きようとする者は
幽界行きと決まっておる。
幽界とは我が強く、
執着のある人間の魂が住むところ。
怒り、恨み、慾、恐れ、疑いに取りつかれ、
それを払うこともせず、
いつまでも神と和合できん魂が行くところぞ。
身魂を磨けば、神が見えるようになる。
感じられるようになる。
声が聞こえるようになるのじゃ。
「神が姿を見せれば信じてやる」と申す者は多いが、
反対ではないか。
信じれば見えるようになるのぞ。
見えずとも分かるようになるのぞ。
我《が》はいつも自分を中心に考えるから困る。
もし神が人間に見えるように姿を現わすならば、
それは神ではなくなる。
車輪が回っておるから、
自転車は動くのであろう。
動いているときは、見えぬであろう。
動くと車輪は見えぬが働きは分かる。
それと似たようなものじゃ。
時節来ておれど、人間心で急ぐではない。
急ぐと失敗するぞ。
一人でも多く助けたい親心。
汲み取ってくれよ。
申すことに耳を傾けてくれよ。
地に天国が出来るのじゃ。
地が神の国になるのだぞ。
天の神、地に降りなされ、
地の神と御一体と成りなされる。
そなたたちは、
肉体のことは何とか分かるであろうが、
魂のことは分かるまい。
眠っておる者は分からん。
魂は神の気じゃ。
永遠に神の気は生きているのじゃ。
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