読書記録【御伽の国のみくる】
こんにちは。まりんです。
読書と映画と旅好きの少女です。
今回紹介するのは私の大好きなアイドル『BiSH』のモモコグミカンパニーのデビュー作です。念願です!!
小説は基本的にKindleで購入するように心がけていますが、今回は楽しみし過ぎていたので、紙で購入しました!!
今回紹介するのはモモコグミカンパニーの『御伽の国のみくる』です!
モモコグミカンパニー『御伽の国のみくる』の概要
著書:『御伽の国のみくる』
著者:モモコグミカンパニー
発売日:2022/3/19
出版社:河出書房新社
あらすじ: アイドルの夢破れ、メイド喫茶でバイトの日々。裏切り、妬み、失望の果てに、友美が見つけた答えとは? 大人気グループBiSHのモモコグミカンパニーが贈る、感動の小説デビュー作!
モモコグミカンパニー『御伽の国のみくる』の主観だらけの感想
モモコグミカンパニーの才能が詰め込まれていたような作品でした!
デビュー作をこんなに早くに読むことができて本当に良かった!
まず、表紙めちゃくちゃかわいい。ジャケ買いする人も多くなるのではと思っています!表紙のようなかわいいメルヘンな話ではないけど、、、。
私は月曜日の朝通勤に読み切ったのですが、朝に読むものではありませんでした。読後感はそこまでではないですが、読んでいくにつれてどんどん暗くなっていきます。後半はどん底です。気持ちが下がっているときや読後に引きずってしまう人は読む前に注意が必要です。
私はとてもすきな作品でした。
冷静に考えればわかること、わかってるけど、できない。
諦めるべきなのかもしれないけれど、夢を追いかけたい気持ち。
諦めるべきなのかもしれないけれど、男を捨てられない。
やめるべきなのかもしれないけれど、暴飲暴食してしまう。
登場人物が個性的だけど、実際みんなこんなもんなのかもしれない。
みんなどこかおかしくて欠けていて、迷っているのかもしれない。
みんな自分勝手。みんな自分の幸せのために生きていて、勝手に自分の生きがいを見つける。自分のためでしかない行動が何かの拍子で誰かのためになっている可能性もあるのかもしれない。そんなん迷惑だし知ったこっちゃないけれど、たまにその存在が自分を救うかもしれないし、ちょっと気分が良くなるかもしれない。
登場人物みんなが自分のためでしかなくてうまく噛み合ってないけれど、ほんのちょっとだけ触れ合って生きていく様子が描かれていました。
人間の奥底がリアルに描かれているからこそ、目を逸らしたくなるような部分もありました。
理想と現実の乖離ってこんなものか、生きるの難しいね。
それでも頑張っていかなきゃいけない。前に進まなきゃいけない。
そんな時にそばにいてくれる人はいなきゃいけないね。
自分勝手に人を愛して大切にしたいし、されたい。
最後の言葉はとても素敵でした。
モモコグミカンパニーの作品
きみが夢にでてきたよ
目を合わせるということ