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古本と新刊 納屋文庫 | 古本・新刊・ZINEのオンライン販売

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古本と新刊 納屋文庫は、兵庫県姫路市の小さな本屋です。 古本をメインに新刊・ZINE・リトルプレス・フリーペーパーなどを扱います。 Take your time and read a book. ゆっくりと時間をかけて、1冊の本を読む。 納屋文庫に並ぶのは、店主の自宅納屋に眠っていた古書をはじめ、愛読書、新しく興味をそそられ手元に置いた本です。 速読では決して得られない、最高の読書体験を。 心に刻まれ、感情を揺さぶるあなただけの1冊を、本の納屋の中から見つけてみてください。

  • 普及版 考える練習をしよう

    普及版 考える練習をしよう マリリン・バーンズ マーサ・ウェストン絵 左京久代訳 “考える”という行為の本質が見え、難しい問題に対する有効な解決策が導ける「ロジカルシンキング」の定番書です。 【目次】 1 自己流で考えちゃだめだ 自分のことならよく知ってるってホント? / いつも見ているものをちゃんと見ること / せまい見かたってどういうことだろう? / いいセンスを持たなくちゃね / ぶらぶら歩くこともだいじだ / 何だかわかる? / むすびつかないものをむすびつけてみる / 知ってるつもりで知らない人たち / ものの見かたは1つきりじゃない / 頭が勝手に歩きだしたら 2 問題にぶつかったらどうするか 火のないところに煙は立たない / 何が問題なのかはっきりさせること / 「マザー・グース」で考えてみよう 3 頭にだって屈伸運動が必要だ 思いつきだけじゃだめだ / どんな考えも書きだしてみること / 理屈は1つってかぎらないんだ / 最後から考えてみる / 質問することはカッコいいんだ / 心を自由に遊ばせよう / まえに見たことあるんじゃないかな? / べつの人になったつもりで考えてみよう / いちばん役に立つのはマクラかな?

    1,430円

  • エリア随筆抄【新装版】

    エリア随筆抄【新装版】 著者 チャールズ・ラム 訳者 山内義雄 解説 庄野潤三 F・ベイコン以来の長い伝統を誇るイギリス・エッセイ文学の完成者として知られるチャールズ・ラム。その作品は『エリア随筆集』正・続2作に輝き、わが国の英文学者にも最も愛されてきた。 「一種の象眼細工のような趣」(戸川秋骨)、「極めて精緻な用意を以て成る……技巧の神」(平田禿木)、「天下無類の書物」(林達夫)、「至芸の文体」(平井正穂)--これらの賛辞に埋め尽くされた作品は、逆に読者を寄せ付けなくしているのではないだろうか。 〈自身が事務机となり、机が私の魂の中に食いこん〉だ、30余年にわたるサラリーマン生活の余暇に書きためられたエッセイ、それが『エリア』でもある。 〈花の都ロンドンで、私はサラリーマン〉を一途に勤めあげた、ラムの日々のつぶやきの結晶が、この作品でもあるのだ。

    3,190円

  • 小沼丹 小さな手袋/珈琲挽き【新装版】

    小沼丹 小さな手袋/珈琲挽き【新装版】 著者 小沼丹 編者 庄野潤三 庭の木木と小鳥たち、木洩れ陽あふれる散歩道、多くの友。おだやかでユーモアにじむ筆致のなかに浮かび上がる、遠い風景と澄明な時。小沢書店76年刊「小さな手袋」とみすず書房94年刊「珈琲挽き」を底本とする。

    3,300円

  • 絶対安全剃刀

    絶対安全剃刀 高野文子 安全カミソリ一枚をにぎり、自殺を図ろうとする男とアドバイスを加える男…。鋭い風刺とユーモアの効いた表題作ほか、短編多数収録。

    1,210円

  • いなくなくならなくならないで

    いなくなくならなくならないで 向坂くじら 著 死んだはずの親友・朝日からかかってきた一本の電話。時子はずっと会いたかった彼女からの連絡に喜ぶが、「住所ない」と話す朝日が家に住み着き――。デビュー作にして第171回芥川賞候補作。

    1,760円

  • 文学は実学である

    文学は実学である 著者 荒川洋治 1992年から2020年まで28年間に発表されたエッセイより86編を精選。『夜のある町で』『忘れられる過去』『世に出ないことば』『黙読の山』からの諸編に加え、同時期の名編と単行本未収録の追悼「加藤典洋さんの文章」など近作8編を収める。ことばと世間、文学と社会、出版と時世に、目を凝らし耳を澄ませてきた荒川洋治。その文章世界がこの一冊に凝縮している。 「いま本を読み、本について書く日本語の使い手の中で、間違いなく最高のひとり」(高橋源一郎)、「同時代に荒川洋治という書き手をもつのは、この上なく幸せなことなのだ」(池内紀)など評価はじつに高い。 困難な時代であればあるほど、文学の実力は認められる。「これまで「実学」と思われていたものが、実学として「あやしげな」ものになっていること、人間をくるわせるものになってきたことを思えば、文学の立場は見えてくるはずだ。」(本書「文学は実学である」より)。初のベスト・エッセイ集。 目次 I(白い夜/春の声/慈愛の顔/友だちの声/小さな銀行/夜のある町で/風のたより/横光利一の村/仕合わせのタマゴ/晩秋/大きな小事典/おかのうえの波/夢のクーポン券/声/漱石の自己批評/一人/目にいれるよろこび/沈黙の恋/陽気な文章/心のなかの広場/編集者への「依頼状」) II(会わないこと/いつまでも「いい詩集」/思想と眺望/ポロポロの人/たしか/会っていた/道/畑のことば/芥川龍之介の外出/秩父/忘れられる過去/コーヒーか干柿/クリームドーナツ/すきまのある家/歴史の文章/メール/文学は実学である/場所の歳月/鮮やかな家/話しながら/今日の一冊/途中) III(秋/ぼくのめがね/軽井沢/青年の眠り/いま動いた/静かな人の夜/水曜日の戦い/ソラの丘/白い戦場/「銀の道」を行く/釘/ブラックバード/百円の名作/ハナミズキ/畳の上の恋/おくれる涙/行間はない/これから/短編のあらすじ/最後の文章) IV(ここにあるもの/二人/黙読の山/美しい砂/第三の書評/チチチ/蛙のことば/散文/葛西善蔵と人びと/国際交流の流行/南方通信/読書/春とカバン/駅から歩く/一枚/近代の記憶/ことばの道しるべ/詩歌の全景/春の月/見るという舞台/加藤典洋さんの文章/柔らかな空間/紅い花) あとがき

    3,960円

  • 悲しき熱帯Ⅱ

    悲しき熱帯Ⅱ クロード・レヴィ=ストロース 著 川田順造 訳 現存するもっとも偉大な人文学者レヴィ=ストロースのもっとも代表的な著作、それが本書である。Ⅱは、ブラジルの現地調査で得た民族誌的知見があますところなく盛りこまれている。

    1,705円

  • 悲しき熱帯Ⅰ

    悲しき熱帯Ⅰ クロード・レヴィ=ストロース 著 川田順造 訳 文化人類学者による「未開社会」の報告はおびただしい数にのぼるが、この本は凡百の類書をはるかに超える、ある普遍的な価値にまで達した一個の作品としての通用力をもっている。

    1,595円

  • 呼人は旅をする

    呼人は旅をする 長谷川まりる 呼人は、なにかを寄せてしまう 動物や、虫や、植物、自然現象 だから、ひとつの場所にとどまらず、 旅をする 人とちがうこと、それでも隣りあって生きること 痛みと希望の連作短編集。 「呼人」とは、なにかを引き寄せる特殊体質。原因は不明でごく少数だが一定の割合で発現する。政府機関によって認定され、生活に制限がある。5人の呼人と、呼人に関わる人たちの姿から、社会の中で少数であること、そうした状況で生きるというのはどういうことか、を描く。 ::::::::::::::::::::::::::::::::: 「……真帆ってすごいね」 「なにが?」 「あたしの目の前で、自分は恵まれてるって、はっきりいうなんて」 真帆は首をかしげた。 「だってそうじゃない? くいなは自分で選んでないのに旅をしなくちゃいけなくて、わたしは旅をするかしないか、好きに選べる。それってわたしが恵まれてるってことだよね?」 (本文より) <目次> 1 スケッチブックと雨女 2 たんぽぽは悪 3 鹿の解体 4 小林さんの一日 5 男を寄せる 6 渡り鳥

    1,650円

  • 闇市 シリーズ「紙礫」第1弾

    闇市 マイク・モラスキー 敗戦後の混乱中、非合法の「闇市」で人々はどのように生き抜いたのか? 「闇市」をめぐる、はじめてのアンソロジー! ! ※はじめにより 本書は皓星社から新たに刊行される『シリーズ 紙礫』の第1巻である。 戦争末期および終戦直後の闇市をめぐる短編小説集としては、初めての試みとなる。 収録されている11篇のうち8篇が1946年から49年の間に発表されているので、 本書は主として終戦直後に書かれた文学作品のアンソロジーだと見なしてよいだろう。 …… とりわけ終戦直後、闇物資なしでは生きていけなかったということは、 老若男女を問わず、誰もが何らかの形で闇市に頼っていたということでもある。 作家達ももちろん例外ではなく、闇市の風景が描かれている作品は少なくない。…… 闇市を描いた本書の作品群はある種の窓のようなもので、その向こう側にある当時の日本社会を、 様々な角度から光で照らして見せてくれるのである。 目次 はじめに 経済流通システム 「貨幣」太宰治 「軍事法廷」耕治人 「裸の捕虜」鄭承博 新時代の象徴 「桜の下にて」平林たい子 「にぎり飯」永井荷風 「日月様」坂口安吾 「浣腸とマリア」野坂昭如 解放区 「訪問客」織田作之助 「蜆(しじみ)」梅崎春生 「野ざらし」石川淳 「蝶々」中里恒子 解説――マイク・モラスキー マイク・モラスキー 1956年米国セントルイス市生まれ。1976年に初来日し、のべ20数年日本滞在。 2013年より早稲田大学国際学術院教授。日本語の著書に、『戦後日本のジャズ文化』 『占領の記憶/記憶の占領』『呑めば、都』 『日本の居酒屋文化』など。 趣味は将棋、尺八、太極拳、落語鑑賞、そして路地裏の赤提灯探索。 本人曰く、「このジジイ臭い趣味群では、ぐんぐん高齢化する日本社会にいくらでも適応できるだろう」。

    1,870円

  • ショットとは何か

    ショットとは何か 蓮實 重彦 グリフィス、ジョン・フォード、ドン・シーゲルから小津安二郎、コッポラ、トニー・スコット、デイヴィッド・ローリーら映画監督。スタンダード、ヴィスタヴィジョン、シネマスコープなどスクリーンの変遷。FOX、MGM、ワーナーブラザース、パラマウント等スタジオの歴史など。映画を彩るさまざまな要素をわかりやすく解説し、自身の映画体験と重ねて始めて語られる「ショット論」。世界中の映画ファン、必読かつ垂涎の書。

    2,420円

  • 自炊者になるための26週

    自炊者になるための26週 三浦哲哉 著 おいしさと創造力をめぐる、全くあたらしい理論&実践の書! ”においを食べる” にしびれました。 学者と詩人、生活者と小学生の やわらかな心を併せ持つ新料理家、ここに誕生! ――高山なおみさん 知識は楽しみを与えず、楽しみは知識を与えない。このような知識と楽しみの分離こそが哲学の前提であった。だからこそ、知識を楽しむこと(フィロ・ソフィア)としての哲学(フィロ・ソフィア)がありえたのだ。 しかし、本書が示すのは、知識を与える楽しみであり、楽しみを与える知識に他ならない! 知識と楽しみはこうして一体となる。 これは人間がもちうる賢さについての書物だ! ――國分功一郎さん さっと買って、さっと作って、この上なく幸福になれる。 「トーストを焼くだけ」からはじまる、日々の小さな創造行為。 “面倒”をこえて「料理したくなる」には、どうしたらいいでしょう。 “ほぼ毎日キッチンに立つ”映画研究者が、その手立てを具体的に語ります。 ・大方針は、「風味の魅力」にみちびかれること。 「風味」=味+におい。自由に軽やかに、においを食べて世界と触れ合う。 そのよろこびで料理したくなる。人間のにおい解像度は犬並み?  最新の科学研究だけでなく、哲学、文学、映像論の重要テクストを手がかりに、知られざる風味の秘密に迫ります。 ・目標は、素材から出発して、ささっとおいしいひと皿が作れるようになること。 1週に1章、その週の課題をクリアしていけば、26週=半年で、だれでも、すすんで自炊をする人=自炊者になれる、がコンセプト。 蒸す、煮る、焼く、揚げる「だけ」のシンプル料理から、「混ぜる」「組み合わせる」、さらに魚をおろして様々に活用するまでステップアップしていきます。 日本酒とワインの新しいあり方、買い物や献立てに悩まないコツ、家事分担も考えます。 ・感覚を底上げする、「名曲」のようなレシピを40以上収録しています。 「ヤンソンの誘惑」「鶏肉とパプリカ」「山形のだし」「麦いかのフリット」等々、素朴だけど、素材と出会いなおすような感動のあるものばかり。古今東西の料理書を読みこんだ著者ならではのベストチョイスです。 より先へ進みたくなった人のための懇切丁寧なブックガイドつき! 目次 序 料理したくなる料理 1 においの際立ち おいしいトーストの焼き方/においの語源と「感覚順応」/バゲットを穏やかに加熱する/サワードゥを直火焼きする 2 においを食べる 米を炊く/人間の鼻もじつは犬並みにすごい説/味のちがいはにおいのちがい/ふるさとの米の風味さえも ――米を炊く(炊飯器の場合)/米を炊く(鍋の場合) 3 風味イメージ みそ汁を作る/風味は映像である/風味の分類――①風味インデックス/②風味パターン/③風味シンボル/においはへだたった時間を映す/自炊者=エアベンダー ――だしの取り方/みそ汁 4 セブンにもサイゼリヤにもない風味 ここから自炊するという線引き/セブンイレブンのおいしさ/サイゼリヤのおいしさ/規格品にはない風味の個体差とゆらぎ/青菜のお浸しは海のさざなみのように ――青菜のおひたし/一期一会のトマト・パスタ 5 基礎調味料 感動>面倒/基礎調味料の風味がベースになる/基礎調味料は費用対効果が高い/ノイズキャンセリング力を発揮する/しょうゆ選び/塩選び 6 買い物 何を買うか決められない問題/目利きはするな/専門店の先生たちの見つけ方/あなたが素材を選ぶのではなく、素材があなたを選ぶ 7 蒸す 蒸しものの準備/皮付き野菜を蒸して香りを楽しむ/魚の蒸しもの ――いろいろ野菜の蒸籠蒸し/蒸し野菜のべっこう餡かけ/バーニャカウダ/ひき肉ソース/たちうおの清蒸 8 焼く 肉の焼き目のにおいはどうしてたまらないのか/グラデーションをつけて焼く/ステーキ肉を焼く/フッ素樹脂加工か鉄か/焼き方は人となりを映す/オムレツの焼き方/「ひとり料理の喜び」 ――ステーキ 9 煮る シンプルでおいしい野菜のポタージュ/水に風味とうまみを移す/スープの塩分濃度は0・6%から/野菜のかたちを残すポタージュ/含め煮――調味だしは20:1:1から ――野菜のポタージュ(攪拌する)/野菜のポタージュ(かたちを残す)/調味だし/含め煮/ふきの含め煮/おひたし(アスパラガス、ズッキーニなど)/菊の花のおひたし 10 揚げる、切る 家であえて揚げものをする理由/バットが三つありますか?/春巻き/麦いかのフリット/包丁の使い方にどう慣れるか/作業の進行を直感的にイメージできるようになる ――牡蠣フライ/牡蠣の春巻き/麦いかのフリット 11 動線と片付け 片付けの意義/台所のうつくしさ/プライムスペース/揃えるべきキッチンツール/キッチンは風味の通路 12 カイロモン 風味は誘惑の信号である/カイロモンは他種を誘惑するにおい/変化それ自体がよろこび/F感覚とC感覚 ――おでん 13 日本酒 良質な食中酒は自炊を底上げする/アテ化によってシンプル料理が極上に/酒はパスポート/ベーシックな日本酒とは/先生を見つけ、入門用の酒を選ぶ/燗をつけてみる ――シンプルなアテいろいろ/お燗 14 ワイン 面倒ではないワイン/自炊のためのワイン保存システム/「自然な造りのワイン」とその歴史/インポーターで選ぶ/ワインの先生に学ぶ/ワインを買いにいきましょう 15 青魚 季節の魚の風味に触発されて/風味の喚起力は鮮度に比例する/あじといわしは最上の美味/キッチンに魚の通り道を作る/あじをさばいて食べる/青魚、絶対のふた品 ――あじのさばき方/あじのなめろう/しめさば 16 白身魚など 中型魚をさばく/フライパンでポワレにする/魚を長く多面的に味わい尽くす/生のまま魚を熟成する ――平造り、そぎ造り/白身魚のポワレ、ムニエル/ブールブランソース/焦がしバター(ブールノワゼット)/サルサヴェルデ/こんぶ締め/干物/あらのスープ/あらのだし汁で作るパエリア/白身魚の熟成 17 1+1 魚一種に野菜一種の即興料理を作ってみる/生魚のカルパッチョ+野菜/風味のモンタージュ/焼き魚+野菜/魚と野菜のスープ仕立て ――あじのカルパッチョ、ルッコラ添え/いわしの直火焼き、茹でたじゃがいも添え/フィッシュ・ベジタブル・スープ/牡蠣とぎんなんのスープ 18 混ぜる 百獣ごはん/ワンプレート・ランチ/混ぜる料理の伝統的な型/サラダうどんとそばは格別においしい ――ちらし寿司/サラダうどん、そば 19 春夏の定番レシピ 歌い継がれ愛されてきた民謡のような名レシピ/春/夏/ノー・シーズンの定番 ――あさりと豚肉のアレンテージョ風/生わかめとたけのこ/ふきのとうみそ/ラタトゥイユ/ガスパチョ/山形のだし/ピコデガヨ/生ハムとバターのバゲットサンド/干ししいたけとちりめんじゃこの炊き込みごはん 20 秋冬の定番レシピ 秋/冬/ノー・シーズンの定番 ――きのこの当座煮/きのこのにんにく炒め/ほうとう鍋/バジルペースト/さんまのわたソース/ヤンソンの誘惑/かぶと牡蠣のグラタン/焼きかぶのサラダ、かぶのソース/筑前煮/じゃがいもセロリ/鶏肉とパプリカ 21 乾物 乾物の魅力/家に常備するものリスト/塩して熟成する ――鞍掛豆のサラダ/トルティーヤ/塩もみ、浅漬け、かぶ酢/塩豚 22 発酵 発酵保存食品を自作する意味/日々の献立ての基本 ――白菜漬け/甘酒/かぶら寿司 23 うつわとスタイル なぜスタイリングによって料理はよりおいしくなるのか/練習問題/「ねばならぬ」ではなく/うつわの質感/雑多を許容する 24 ファーム・トゥ・テーブルとギアチェンジ ひとはいつから「素材を活かすべき」といい始めたのか/スローとファストのギアチェンジ/「群島としてある世界の肯定」/続・人間の鼻もじつは犬並みにすごい説/ハンバーガー ――ハンバーガー/クラフト・コーラ 25 索引と徴候 別の時空につながるにおい/索引がひらく過去、徴候が予感させる近未来/微分回路(徴候)と積分回路(索引)/風味の解像度とは/生活史を積分する/食の幸福 26 家事と環境 家事分担の不均衡/ふつうのすばらしさを再発見する/環境問題について ――赤飯 三浦哲哉(みうら・てつや) 青山学院大学文学部比較芸術学科教授。映画批評・研究、表象文化論。食についての執筆もおこなう。1976年福島県郡山市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程修了。著書に『サスペンス映画史』(みすず書房、2012年)『映画とは何か――フランス映画思想史』(筑摩選書、2014年)『『ハッピーアワー』論』(羽鳥書店、2018年)『食べたくなる本』(みすず書房、2019年)『LAフード・ダイアリー』(講談社、2021年)。共編著に『オーバー・ザ・シネマ――映画「超」討議』(フィルムアート社、2018年)。訳書に『ジム・ジャームッシュ・インタビューズ――映画監督ジム・ジャームッシュの歴史』(東邦出版、2006年)。

    2,178円

  • 自殺帳

    自殺帳 春日武彦 著 人はなぜ自殺するのか? 人はなぜ自殺しないのか? そのあわいをみつめつづけてきた精神科医、 春日武彦による不穏で不謹慎な自殺論考 自殺は私たちに特別な感情をいだかせる。もちろん、近親者が死を選んだならば、なぜ止められなかったのかと、深い後悔に苛まれ、悲しむことだろう。だが一方、どこかで覗き見的な欲求があることも否定できない。「自殺はよろしくない」「でも自殺せざるを得なかった人の辛さに思い巡らせるのも大切」「あなたの命は決してあなただけのものではない」など、さまざまな意見を持つ人に読んでもらいたい、自殺についての深掘りエッセイ。自殺されたクライアントとの体験や、さまざまな文学作品、遺書、新聞報道記事などを下敷きにした、自らも自殺に近い位置にいる精神科医による、自殺をめぐる集大成。 「強引に言い切ってしまうなら、人間そのものに対する「分からなさ」が身も蓋もない突飛な形で現出しているのがすなわち自殺ということになろう。その突飛さを前にして、動揺した我々は、(情けないことに)つい「ゲスの勘ぐり」やら下品な好奇心至上主義を全開にせねばいられなくことが稀ではない。悼んだり悲しむと同時に、無意識のうちにそんな方向に走ってしまう。だから「その不可解さがもはや珍味と化している事案」と表現してみても、あながち的外れではあるまい。 そんな次第で自殺に関して思うこと、感じること、精神科医としての意見、文学的関心などをだらだらと書き連ねていきたい。もっとも、それが正鵠を射た内容であるのか否かは、自殺を遂げた当人ですらはっきりとはしないであろうけれど。」 (「はじめに」別バージョンより) ――――――――――――――――――――――― 【目次】 はじめに 第1章  胃の粘膜 第2章  石鹸体験 第3章  登場人物を自殺させる 第4章  遺書のリアル 第5章  自殺の七つの型 ①美学・哲学に殉じた自殺。 第6章  自殺の七つの型 ②虚無感の果てに生ずる自殺。 第7章  自殺の七つの型 ③気の迷いや衝動としての自殺。 第8章  自殺の七つの型 ④懊悩の究極としての自殺。 第9章  自殺の七つの型 ⑤命と引き換えのメッセージとしての自殺。 第10章  自殺の七つの型 ⑥完璧な逃亡としての自殺。 第11章  自殺の七つの型 ⑦精神疾患ないしは異常な精神状態による自殺。 第12章  漆黒のコアラ おわりに ◇春日武彦(かすが・たけひこ) 1951(昭和26)年、京都府生まれ。日本医科大学卒業。医学博士。産婦人科医として6年勤務した後、精神科医に転進。都立精神保健福祉センターを経て、都立松沢病院精神科部長、都立墨東病院神経科部長、多摩中央病院院長、成仁病院院長などを歴任。現在も臨床に携わる。甲殻類恐怖症で猫好き。主な著書に『不幸になりたがる人たち』(文春新書)、『幸福論』(講談社現代新書)、『無意味なものと不気味なもの』(文藝春秋)、『臨床の詩学』(医学書院)、『猫と偶然』(作品社)、『無意味とスカシカシパン』(青土社)、『奇想版・精神医学事典』(河出文庫)、『鬱屈精神科医、占いにすがる』(河出文庫)ほか多数。

    1,980円

  • 惑星

    惑星 片山令子 著 『たのしいふゆごもり』『もりのてがみ』「のうさぎのおはなしえほん」シリーズなど、多くの人に愛される数多くの名作絵本を書いた詩人・片山令子のベストエッセイ集。 各誌に寄稿した80年代からのエッセイ60本と6篇の詩が織りなす、美しい心象風景。生きていくことの切なさをあたたかく包み込んで、希望のひかりとしての言葉を紡ぎ続けた人、片山令子。絵本の言葉にこめられた、繊細な観察眼と深い思いが、いま、ここに。 装画「夜と百合」・各章扉絵 片山健 ■収録作品より 「惑星」 古い写真。まっすぐ前を見ている男の子か女の子かわからない生まれたばかりのわたし。産毛をきれいにそられて、くりくりの頭をしている。 子供時代のことは時々人から聞いたが意外に生まれて間もない頃のことはあまり聞いていなかった。つい最近それを聞いた。 わたしの子供時代と弟の子供、二代にわたって世話になったお手伝いさんがいる。家に来たのは、彼女がまだ少女の頃だったそうだが、その人が、最近こんな話をしてくれた。 「楽だったんだ。泣かないからぜんぜん手がかからなかった。何かみつけて来て、ひとりで黙って遊んでるんだもの」 涙がぽろぽろこぼれて止まらない時、いったい涙ってどこからこんなに出て来るのだろうと思うことがある。そんな時、きっと小さい頃から泣き虫だったんだろうなと思っていた。でも、そうではないことがわかったのだ。 本来持っているわたしの質、原形は、もしかしたらこんな乾いた感じなのかもしれないと思い、聞いたその日から、あたらしいわたしがはじめからやり直される感じがした。 だんだん原形にもどっていくような気がしたのだ。 大人がたくさんいる家だった。まん中にやっと生まれて来てくれた子供がいて、まわりには太陽を囲むように大人の惑星がいて、その子を見ながらそれぞれの仕事をしていた。 それぞれひとりひとりが、くっつき過ぎないという引力を持って、まわっていてくれる幾つかの人の惑星を持つ、独立した太陽であること。 こんがらかってしまったら落ちついて思い出そう。静かな、天体としてのわたしを。 ■著者 片山令子(かたやま・れいこ) 1949-2018。詩人。群馬県生まれ。夫である画家・片山健と共作したロングセラー『たのしいふゆごもり』『おつきさまこっちむいて』『もりのてがみ』「のうさぎのおはなしえほん」シリーズのほか、『ふしぎふしぎ』(絵・長新太)、『きんいろのとけい』(絵・柳生まち子)、『森にめぐるいのち』(写真・姉崎一馬)など多数の絵本のほか、物語や絵本の翻訳を手がける。また詩人として、詩集『贈りものについて』『夏のかんむり』『雪とケーキ』と詩画集『ブリキの音符』(絵・ささめやゆき)を著すほか、個人詩誌を発行し続けた。 ■目次 I 石 惑星/十力の金剛石/水晶 詩 六つの石の音 II リボン リボンのように/風の灯台/花巻には夜行で/コクテール/イギリスになってしまう/花のような服/豆の花 豆の莢/何の理由もなく/にぎやかな棲み家/人生のような花束 詩 訪れ さあ、残っているのは楽しいことだけ/ぶたぶたくんとなかまたち/子どもと生きる贅沢な時間/お菓子の国のカスタード姫/お父さんは汽車に似ていた/手紙のこと冬のたのしみ/小さい種子から/おしえてあげるよ/たんぽぽは希望の花ささめやさんのパールグレー/あたらしい『ブリキの音符』/悲しみを残さなかったこと/柔らかくて深くて明るい/あれは詩の方法だった/鞄とコーヒー/邦先生の形/子どもと大人のメリーゴーランド 詩  歌のなかに III 音 いっしょに歌う歌/おつきさま/マイナー・トーンを大切に/わたしの好きな歌「LET IT BE」/九番の曲/ジギー・スターダスト/風に吹かれて/バッハ「パルティータ第二番」/リパッティのワルツの泉/夏とラジオ/裸のオルゴール 詩 あたらしい雲 IV ひとり クーヨンの質問にこたえて/本は窓に似ている/きれいな言葉をくりかえし聞く/本について/お父さんの中に透けて見える子供――『せきたんやのくまさん』/ほんとうのことを知っているキツネ――『星の王子さま』/天使の骨格/萩尾望都「ポーの一族」をめぐって 詩 ひかりのはこ V ひかり あたらしいノートへ/記憶の種子をついばみながら――なつかしい丘をのぼる/子供からの夢のほうこく/野菜といっしょに/広い世の中へ出かけて行く/太陽のように自分でひかる/リーフレットにそえて/(無題)/絵本のそばで/青空の本 詩 空の時間

    1,980円

  • 私の好きな孤独

    私の好きな孤独 長田弘 日々の付きあい、なりわいの内にひそむ 明るい孤独と静けさのなかへ――。 詩情豊かに紡がれた 大人のためのエッセー集! 「孤独」はいまは、むしろのぞましくないもののように とらえられやすい。けれども、本来はもっとずっと生き生きと 積極的な意味だった――。 音楽、珈琲、旅、酒、読書……。孤独を慈しみ味わうために 必要な「小道具」をモチーフに、“言葉の魔術師”と呼ばれた 詩人・長田弘が指南する明るく前向きな孤独との付きあい方。 長田弘という詩人は簡素で平易な、けれども凝縮された 奥行きの深い言葉で、現代を生きる私たちが見失いがちな、 ある大切な「歌いかた」を示そうとしたのだろう。 その歌いかたが彼にとって願わしい生きかたの形をも まっすぐ指し示していたことを、本書のそこここにちりばめられた 箴言を思わせる文からうかがい知ることができる。 ――大井浩一(ジャーナリスト、評論家)

    990円

  • ことばの食卓

    ことばの食卓 武田百合子 著 野中ユリ 絵 なにげない日常の光景やキャラメル、枇杷など、食べものに関する昔の記憶と思い出を感性豊かな文章で綴ったエッセイ集。 【解説: 種村季弘 】

    748円

  • 君の住む街 復刻版

    今をときめく女優たちの「あの頃」と、 変わりゆく東京の街の記録 2010年のデビュー以来、数々の写真集や展覧会で精力的に作品を発表し続ける一方で、クライアントワークでも印象的な仕事を次々と世に送り出している写真家・映像監督の奥山由之。その奥山が雑誌『EYESCREAM』で約3年に渡って続けた連載をまとめた写真集『君の住む街』は、出演者の豪華さに加えて、ポラロイドカメラのみで撮影するなどの斬新なアプローチによって被写体たちの新たな一面を引き出し、大きな話題を呼びました。 刊行から7年が経ち絶版状態だったものを、この度出版社も新たに、復刻版というかたちで再び世に出すこととなりました。 被写体と向き合い、丁寧にコミュニケーションを重ねて関係性を作り上げ、そこからセッションのように撮影された一枚一枚の写真には、他では見ることのできない彼女たちの生き生きとした表情が写し出されています。 被写体の魅力に奥山の作家性がかけ合わさることで生まれた珠玉のコラボレーションといえる本作は、奥山にとっても自身の表現を深めるきっかけとなった大切なシリーズです。 また、本書のもうひとつの主役といえるのが東京の風景です。 奥山によって切り取られた東京の街は、オリンピック以前の東京を捉えた記録としても貴重であるとともに、独特の視点とグラフィカルな構図によって、唯一無二のイメージとしてポラロイドフィルムに焼き付けられています。 復刻版の制作にあたってはページ構成はオリジナルのまま、印刷工程を一から見直し、表紙のベースの色を変更するなど、一部にアップデートを感じられる仕上がりを目指しました。 今、改めて東京の街と35人の女優たちの「あの頃」に出会える1冊です。 出演者一覧(掲載順/敬称略) 小松菜奈/二階堂ふみ/久保田紗友/有村架純/成海璃子/ヤオ・アイニン/門脇麦 黒崎レイナ/広瀬すず/松井愛莉/山本舞香/清野菜名/新木優子/夏帆/木村文乃 本田翼/飯豊まりえ/水谷果穂/杉咲花/中村ゆりか/平祐奈/早見あかり/岡本夏美 橋本愛/多部未華子/吉岡里帆/高畑充希/森川葵/中条あやみ/忽那汐里/小芝風花 川口春奈/田辺桃子/駒井蓮/佐久間由衣 奥山由之(おくやま・よしゆき) 写真家・映像監督 1991年東京生まれ。2011年に『Girl』で第34回写真新世紀優秀賞を受賞。2016年には『BACON ICE CREAM』で第47回講談社出版文化賞写真賞を受賞。主な個展に「windows」(amanaTIGP、2023年)、「As the Call, So the Echo」(Gallery916、2017年)等。主な写真集に『windows』『flowers』『As the Call, So the Echo』(赤々舎)、『BEST BEFORE』『POCARI SWEAT』(青幻舎)等。

    3,520円

  • 女が死ぬ

    【新刊】【文庫】 女が死ぬ 松田青子 「女らしさ」が、全部だるい。 天使、小悪魔、お人形……「あなたの好きな少女」を演じる暇はない。 好きに太って、痩せて、がははと笑い、グロテスクな自分も祝福する。 一話読むたび心の曇りが磨かれる、シャーリイ・ジャクスン賞候補作「女が死ぬ」を含む五十三の掌篇集。『ワイルドフラワーの見えない一年』より改題。

    726円

  • 世界でいちばん孤独な夜に: 寺山修司のことば集

    世界でいちばん孤独な夜に 寺山修司のことば集 寺山修司 今に生きる私たちの生きづらさ、孤独、悲しみに染み入る、三四〇以上のメッセージ。 一.ひとりぼっちの夜  孤独、少女、わたし、涙、人形、鏡 二.夢みる肉体  身体、恋、愛、夢、美、猫、花 三.海は終わらない  海、星、月、荒野、水平線・地平線、飛 四.水に書く詩人  質問、ことば、詩、書物、手紙、数 五.かなしい時計番  時、季節、思い出、故郷 六.あしたまた旅立つ  旅、死、喪、悲、嫌、惨、悪 七.さよならをください  幸福、希望、約束、さよなら 没後40年、現代に甦る寺山修司の名言集  今年没後40周年の寺山修司の真骨頂といえる、ロマンチックで物語性があり、現代においても私たちの揺れる心に寄り添う言葉のかけらを集めました。 装画・オートモアイ

    880円

  • 青少年のための自殺学入門

    青少年のための自殺学入門 寺山修司 鬼才・寺山修司が自殺をあらゆる角度から考察しつくし、生と死を問いなおすいまだに衝撃的な<自殺学>への招待。 寺山修司 1935-83年。青森県生まれ。劇作家、映画監督、詩人、歌人、競馬評論家。54年、『チェホフ祭』で「短歌研究」新人賞を受賞。67年、演劇実験室「天井桟敷」を設立、演劇の変革のリーダーとなる。

    704円

  • 駄目も目である ——木山捷平小説集

    木山捷平著 岡崎武志編 岡崎武志がこよなく愛する作家オリジナル作品集 知られた作家ではないかもしれないが、静かに愛されてきた理由がある。飄逸でユーモアに溢れる世界は唯一無二。岡崎武志が編んだオリジナル短篇集。 木山捷平は詩人として活動をはじめ、太宰治や井伏鱒二と交流を持ちながら小説家としての才能を開花させる。飄逸でユーモアに溢れる世界は唯一無二。決してよく知られた作家ではないが、現在まで静かに愛され続けてきた。木山作品をこよなく愛する岡崎武志が、木山自身を投影した"正介"が登場し東京の街を闊歩する作品を中心に編んだオリジナル作品集。「軽石」「苦いお茶」「下駄の腰掛」ほか収録。 カバー装画 牧野伊三夫 カバーデザイン 松本孝一

    1,100円

  • 新百姓宣言

    人間がシステムに隷属するのではなく、創造の主体として、 一人ひとりの創造性がより自由に解放されるには? 本書では、今のCapitalism(資本主義)に至る社会システムのコンテキストとその本質や機能不全について考えた上で、 「つくる喜び」を最も大切にするCreativitism(創造性主義)というあり方を提示し、 それに向けた世界観や価値の転回について論じます。 そして、Creativitismの観点から見た暮らしや仕事のあり方と、 それに基づいた新たな社会の仕組みについて、仮説を展開します。 カネを最重視するCapitalismをはじめ、従来の権威的な主義と違って、 Creativitismが最も大切にする「つくる喜び」は、あくまで私たち一人ひとりが個人的に、自らの感覚によってしか確認できないものです。 だからこそ、身の周りの衣食住から、物事の解釈や意味づけという「見方」まで、 あらゆるレイヤーで私たちは一人ひとりが創造の主体であり、 日常の中のどんな営みからでも、「つくる」を楽しみはじめられる。 Capitalismの限界が様々な面であらわになりつつある今、 既存の社会システムに疑問を持ち、生き方や働き方を根本的に考え直す方が増えているのではないでしょうか。 「常識」や「正解」にただ沿うのではなく、自分が本当に大切にしたいことを、大切にしたい。 狭い範囲でコントロールするのではなく、より広い縁起の中で、偶発性を楽しみつつ、 自分が思い描くものを、自らの手でつくってみたい。 もしもそういった思いを抱いているのならば、本書はそういう方々に友人のように寄り添い、問いかけ、背中を押し、 ともに考え歩むような一冊になり得ると思います。 本書が、手に取ってくださったお一人お一人にとって、 自身の秘めた創造性に気づき、より花開かせるきっかけの一つになれれば幸いです。

    1,100円

  • 新百姓 2号 米をくう

    便利で安定した現在の米供給システムは、ありがたいもの。 しかし、効率のみを重視するあまり、稲作から炊飯まで、「米をくう」営みの中に溢れていた つくる喜びや楽しみも、失われてきたのではないでしょうか? 安定した米供給システムを土台にするからこそ、安心して、思いっきり「米をくう」で遊ぶ。 そんな新しい社会は、どうやったら実現できるのか? そんな想いのもと、本号では、 『まぁまぁマガジン』編集長で文筆家の服部みれいさん、 『米の日本史』などで知られる稲作文化研究の第一人者・佐藤洋一郎さん、 『小さな田んぼでイネづくり』などの著者で、石垣島で稲作に取り組む笹村出さんをはじめ、 常識に囚われずに、文明、テクノロジー、文化、技と知恵の各視点から、 「米をくう」を探究してきた先輩方との対話を通じて、新しいものの見方、最先端の問い、創造の余白に触れて参りました。 読めば、お米を釜で焚いてみたくなる。 読めば、自分で田んぼをやってみたくなる。 読めば、炊きたてのご飯がいつもの何倍も愛おしくなる。 そんな一冊になっていると思います。 また、奇しくも今年は米不足が話題となりました。 その意味でも、多くの方が「米をくう」への関心を高めているタイミングであり、興味を持っていただけるのでは、と考えております。 * * * * * * * * * * * * ■『新百姓』とは:人間の創造性の解放を促す雑誌 『新百姓』では、「なぜ人類はいまだに毎日を遊んで暮らせないのか?」 (Why can’t we be playful everyday?)を根底の問いに掲げています。 効率性や規模の拡大を最優先に追求する経済のあり方、 人間一人ひとりがそれに従順であるように求められる巨大な社会システム。 そういったものに疑問を持ち、それを単に敵として抗うのではなく、 その巨大なシステムすら遊び道具として活用する、 そんな新しい生き方を探究している人たちの 問いと実践の物語を紹介する雑誌です。 毎号、古来から人間が行ってきた根源的な営みを1つずつ特集テーマに掲げ、 その意味を深め、捉え直して転回することを試みます。

    3,150円

  • 新百姓 1号 水をのむ

    封じられた人間の創造性の解放を促す雑誌です。 効率性や規模の拡大を最優先に追求する経済のあり方、 人間一人ひとりがそれに従順であるように求められる巨大な社会システム。 そういったものに疑問を持ち、新しい生き方を探究している人たちの問いと実践の物語を紹介します。 毎号、「水をのむ」「米を食う」「カミを祭る」「遊戯をつくる」など、 古来から人間が行ってきた根源的な営みを1つずつ特集テーマに掲げ、 その意味を深め、捉え直して転回することを試みます。 * * * * * * * * * * * * 【発行部数限定制について】(1号は限定6,966冊) 『新百姓』は発行部数を限定し、増刷を行いません。 

裏表紙に印字してある番号「123※/6966」は、「個体番号※総発行部数※」を示すことで、書籍の固有性と価値を証明します。
 なお本書の内容自体は、WEBにて日英中3ヶ国語にて、無償で公開いたします。 

このような発行部数限定制を導入した背景は、大好きなまちの書店と、そんな書店があるまちの景色を守りたいからです。
 書籍自体の発行部数が限定されることで、まちの書店が「ここにしかないもの」のある貴重な場所になっていく。
 これは、わたしたちにとって、つくっては余らせ、大量に捨てる現在の出版や流通のあり方とは違う、新しい出版と書店のあり方を模索する試みです。 

新しい試みですので、なにかとご不便をおかけすることもあるかもしれません。 
ともにこの企みの仲間として、楽しんでいただければ幸いです。

    3,150円

  • MOMENT 4:つくりかたをかえる

    MOMENT 4:つくりかたをかえる 発行:リ・パブリック 発売:2024年10月25日 サイズ:B6版変形 ページ:168 言語:日本語 ISBN :978-4-9910759-3-3 C0030 MOMENTは、あらゆる地域や分野を横断しながら、新しい都市のあり方を探索する人たちのためのトランスローカルマガジンです。気候も風土も異なるアジア各地をめぐった4号の特集は「つくりかたをかえる」。 インドネシア生まれの発酵フード、テンペをめぐる紀行文から、タトゥーアーティストをはじめさまざまなつくり手を訪ねたバリ島のバイク旅、山形県大江町での採集とインクづくり、福岡県広川町で久留米絣の「色」を見出す滞在制作、磯野真穂と伊藤ガビンの対談、精神科医・星野概念を迎えた「ひまをとりもどす」座談会などなど、世の中の状況が変わるなかで、しなやかにつくる人たちに出会い、自分たちの取材や制作の方法も大きく変えながら、これからのつくりかたを探ります。

    2,420円

  • 真鶴生活景

    真鶴で暮らす中で描いた風景をまとめた、『港町カレンダー』も今年で4年目。 最初は真鶴出版と、そして3年目からはデザイナ一の鈴木大輔くんも一緒に制作してきました。 おかげさまで町民の方々をはじめ、町の商店でも使ってくれたり、町外からも購入してくれたりと、毎年楽しみにしてくれる方が増えてきました。 今回、そんなカレンダーの絵たちを再編し、一冊の作品集にしました。 真鶴の自然、美味しいもの、そしてそこにあるお店や、暮らす人たち。 今は閉まってしまった青水産も、斎藤精肉店も時のまま描かれています。 僕が見てきた様々な”生活の景色"の中には、描くよろこび、そして真鶴というまちで暮らすうれしさが滲み出ています。 ーー繰り返しの毎日ではなく、積み重ねた日々。 たったの四年。集大成と呼ぶにはおこがましいが、僕が今まで出会った真鶴がこの『真鶴生活景』に詰まっている。 山田将志 カレンダーの中に収録されてきたエッセイや、新作のポストカード、今回のために描かれた"味噌シールまで、楽しいおまけもページの隙間に隠れています。 「作品集」でありながら、ZINEのような遊び心も加えた、これまでにない出版物です。ぜひおまけを探して、めくる楽しさをめいいっぱい感じてください! ページ数 80ページ フルカラー 製本 コデックス装+スリーブケース 絵と文 山田将志 企画と編集 川口瞬、渡邊純子(真鶴出版) デザイン 鈴木大輔(DOTMARKS) 真鶴出版

    4,180円

  • 普及版 世界の紙を巡る旅

    『普及版 世界の紙を巡る旅』浪江由唯、烽火書房 2024年11月発行、1800円(+税)、並製本176ページ、A6、特注大洲和紙カバー 一枚の紙を透かせば、人々の営みと手仕事の跡が浮かび上がる。土地の文化から生み出された手漉き紙の面白さと手仕事の尊さにほれ込み、勢いよく旅に出た1年間の記録 「世界には、どんな紙があるんだろう?」。小さな好奇心をきっかけに、303日間かけて15ヵ国の紙工房と印刷所を訪ね歩く。旅の中で出会ったのは、個性豊かな紙が作られる美しい光景と、淡々とあるいは楽しそうに、紙を作り紙に刷る人々の姿だった。世界の手漉き紙と文化の未来のために何ができるか、大好きな紙のそばで自分は将来何をしていくのか。世界の紙を巡りながら、知った紙のこと、気づいた文化のこと、自分が大事にしたいこと……。そんな思いを一冊の本として綴じました。 〈旅をした国〉 タイ、カナダ、アメリカ、メキシコ、リトアニア、ラトビア、エストニア、ドイツ・デンマーク、イギリス、インド、ネパール、ラオス、韓国 〈出会った紙〉 サーペーパー、アマテ、ヘンプペーパー、リサイクルフラワーペーパー、コットンペーパー、ロクタペーパー 2000冊が即完、2021年刊行の『世界の紙を巡る旅』が新たな仕様、手に取りやすいポケットサイズで 普及版として生まれ変わりました。 ポケットはカバンに入れて、散歩や旅にも連れ出せる文庫版として再登場!カバーは著者本人が現在関わりの深い大洲和紙を特注で制作。工程の一部を著者自身が担当したほか、一冊一冊のタイトルも本人によるハンコで仕上げています。

    1,980円

  • すこしだけ深く息を吸う

    すこしだけ深く息を吸う 橘ぱぷか いつかの私の支えとなるもの。そんなかけがえのない本との出会いを1冊のzineにまとめました。 読むことでゆさぶられた感情、引き出された記憶とともに “おわりに”より 学生のころ長い通学の途中、電車で本を読むのが好きだった。ページをめくり、やがて胸がいっぱいになってたまらず顔を上げると、目の前には広がる海。光が射してきらきらと波打っている。 本を読んでいるといろんな感情がこみ上げて、苦しくてたまらなくなることがある。でも読み終えた後は決まっていつもよりすこしだけ、深く息を吸えるようになれた気がする。 そんなふうに読むことを通して大きく動いた心の軌跡を、言葉に変えて留めておきたいと思った。あの頃みたいにゆらゆらと海を見ながら本を読む機会はなくなってしまったけれど、今だからこそ出会える本や増えた感情や記億の引き出しがあって、それが嬉しい。 いつかの私をまるごと掬い取ってくれるもの。やさしく包んでくれたり、自分の心の行先を明るく照らしたりしてくれるもの。そんな本との出会いとよろこびをこれからも噛みしめて。

    500円

  • まあるいかたち

    まあるいかたち 橘ぱぷか つらかったことかなしかったこと、楽しかったこと嬉しかったこと。 くらしの中で、波立つわたしの内側を記したエッセイときどき短歌集です。 『すこしだけ深く息を吸う』に続く、著者2冊目のZINE

    700円

  • 魂の退社 会社を辞めるということ。

    魂の退社 会社を辞めるということ。 稲垣えみ子 出世競争や「もっと給料を」という欲望からもう自由になりたい―― 人生の折り返し地点にさしかかり、そんな思いが日に日に強くなる。だが会社を辞めて食べていけるのか?お金がなくても幸せな人生とは? 大手新聞社社員が「50歳、夫なし、子なし、無職」になるまでの悪戦苦闘を明るくリアルに綴る。すべての働く人に贈る、勇気と希望のエッセイ。

    693円