東京交響楽団首席トランペット奏者・佐藤友紀さんがジブリアルバムをリリース!
東京交響楽団首席トランペット奏者やソリストなどで活躍著しい佐藤友紀さんがソロ・アルバム「いのちの名前」をリリースしました。
「だれが聴いても、心温まるトランペット作品集を!」というコンセプトのもと、本アルバムでは久石譲のジブリ映画音楽を中心に、誰もが知る名曲ばかりをセレクトしています。
トランペット奏者はもちろん、その他の金管奏者だけでなく、ジブリファンにも魅力的なこのアルバムについて、お話を伺いました。
───今回のソロ・アルバムに、ジブリ作品を選んだきっかけをお教えください。
ジブリ作品の音楽には、人の心を癒してくれたり、元気や勇気を与えてくれる特別な力があると感じています。
今回のアルバムは、コロナ禍に疲れた人々の心に寄り添えるアルバムにしたく、誰もが楽しめて何度聴いても飽きない音楽であり、自分自身も大好きなジブリ作品を選びました。
───収録曲の中で、思い入れのある作品、おすすめの作品(好きなジブリ作品)をお教えください。
どの作品も素晴らしいですが、今回は全てこのアルバムのための新アレンジを作ってもらい、ピッコロトランペットやフリューゲルホルンも用いて様々な音色やスタイルで演奏しています。その中でも特にピッコロトランペットで演奏しているアリエッティ・ソングやフリューゲルホルンで演奏している「真紅の翼」が気に入っていて是非聴いて頂きたいおすすめの曲です。
───師でもある世界的トランペット奏者マティアス・ヘフスとの、印象に残っている思い出をお教えください。
数年前に一緒にアルバムをレコーディングした事が何よりも大切な思い出です。
普段はすごく優しい先生なのですが、今までに経験したことのない厳しい要求や張り詰めたシビアな空気に、先生の録音へのこだわりの強さを身を持って知り、その中での素晴らしい演奏に先生の偉大さを改めて感じた時間でした。
───普段、ケースから楽器を出して必ず最初にやること(ルーティン)はありますか? また普段使用しているエチュードなどありましたらお教えください。
実は、必ずやるというルーティンはなく、エチュードもほとんど使いません。エチュードを使う時も、その日の気分や必要な要素に合わせて、その時に使いたい物を選びます。体調はもちろんのこと、唇のコンディションや気分も毎日その時によって違うので、その時に体や唇が求めている物を柔軟に取り入れるように心掛けています。
───休日は、どのように過ごしていますか?
休みの日は、娘と公園などに行ったり家の中で遊んだり、仕事でなかなか一緒にいられない時間を取り戻すように、家族の時間を大切にするようにしています。
───このアルバムをお聴きになる方へのメッセージをお願いいたします。
心が温かくなって安らげるような、そしてまた元気が出て頑張る力を持てるような、聴いてくださる方々お一人お一人の心に寄り添える音楽を作りたいという想いを込めたアルバムです。このアルバムを聴いて頂く時に、その時間が皆様にとって少しでも癒しの時間となってくれることを願っております。
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