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FREITAGは素晴らしい。朝の散歩用に新しいバッグ買ったった
鞄に余計なものを溜め込んでしまうタイプの人間だからか、日々鞄の中身をあっちこっちへと入れ替えたくないズボラな人間だからか。とにかく我がズボラさゆえに、使う鞄は目的別に分けていたいという気持ちが強い。
仕事用の鞄、FREITAGのリュック。
出張用の鞄、MILLETの登山リュック。
近所の買い物用の鞄、会社のノベルティのトートバッグ。
出かけるとき用の鞄、Hender Schemeのショルダーバッグ。
このような具合にである。そして、俺はここに新たなメンバーを加えた。朝の散歩で本を持ち歩くときの手の塞がり具合にかねて困ってきたのだ。
文庫や新書なら尻側のポケットに収めてしまえばいいが、四六判となるとそうもいかない。片手を使って本を持つ必要が生じる。
一方の手が塞がるくらい気にしなければいいと思われる向きもあるかもしれない。が、俺の場合は諸事情(主に歩きながらの飲酒)により、移動中に片手で本を抱えると、結果的に両手が塞がってしまうこととなる。両手が塞がってしまうのはよくない。だろう???
そこで、俺は新しい鞄を求めた。
・ショルダーバッグ
・小さくていい。むしろ小さい方がいい
・撥水性がある
・雑に扱える
・構造はシンプルでいい。むしろシンプルな方がいい
そんな条件のもと買ったのがこれだ。FREITAGのF553というヤツである。
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「FREITAGは素晴らしい」
俺はかねてそう感じてきた。
トラックの幌を再利用して作られており、1つ1つ手作りされているため、この世に1つも同じ製品はない。
路上で平均6年間使われた後も、耐久性に優れるタープは、バッグとして生まれ変わり新しい役割を受け、さらに長年にわたって使用され続けます。
そうしたサステナブルな面での高尚アティテュードは素晴らしいが、俺がFREITAGを素晴らしいと感じる点にあまり関係がない。創業者も「エコブランドであることを先行して考えたわけではなく、まずは機能性とデザインを追求した」と明け透けに語っているように、エコ、今どきの言葉でいうとSDGs。そんなものは二の次、三の次であって(というか、サステナブルであることが自然と達成されている状態こそがあるべき姿ではないか)、俺はFREITAGの機能性とデザインに素晴らしさを感じているのだ。
頑丈、そしてメンテナンスがしやすく、雑に扱える。デザインは……まあ、人それぞれの好みがあろう。現にGoogleでサジェストされる一番目のクエリは「ダサい」である。が、俺は好みである。
7,8年使ってきた仕事用のリュックはいまだに一切ガタがきていないし、素材はもともとトラックの幌なので、(ズボラな俺は滅多にやらないが)汚れが目立ってきたら、洗剤を染み込ませた布でゴシゴシ拭けばいい。そうしたもろもろをふまえて雑に扱えるのが、これまたいい。
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購入して1週間ほどが経つが、使い勝手はすこぶるいい。本はもちろん、家で飲むための缶チューハイも入れちゃえるスペースまであるもんね。
俺のFREITAGへの信心は深まるばかりである。