採用広報を立ち上げて1年。どんな成果が出たかご紹介します!
こんにちは!今年は#ライターアドベントカレンダーに参加し、このnoteは15日目の記事です。
申し遅れました。Hubbleというスタートアップで人事を担当している、しらき(@naxano__)と申します。
ちょうど1年前の12月15日に採用広報を目的としたnoteを立ち上げ、今日で1周年を迎えました。
このアドベントカレンダーはライターギルドということで、1年間の採用広報活動を通じてどのような成果が得られたかをお伝えすることにしました。
採用広報を立ち上げた背景
私がHubbleに入社したのは2022年の10月です。入社して1年と少し経ちますが、その前までHubbleでは採用広報活動にほとんど力を入れられていませんでした。私は2番目の人事担当者として入社したのですが、それまでの人事業務は上司が1人で全てを行っており、採用広報よりもやらないといけない業務が山積みだったのです。
入社して2ヶ月が経った頃。実際に採用活動を行う中で、会社の魅力が十分に伝わっていない実情を痛感し、noteの立ち上げを決意しました。(立ち上げの詳細については、別のnoteでご紹介したいと考えています。)
そこで、このnoteを通じて
採用広報を立ち上げたい人事の方々
採用広報コンテンツに携わるライターの皆さん
採用広報でどのようなことが可能かを知りたい方々
にとって、少しでも参考になればと思って、私の事例を共有したいと思います。
どのように企画から制作まで進めたか
noteを立ち上げた際には、まずよくある質問や、会社として伝えるべき重要な情報をコンテンツにすることを決めました。例えば、次のような内容です。
Purpose & Values(目的と価値観)
働き方
各チームの取り組み
求人票には掲載しきれない詳細な求人情報
当時、採用サイトがまだ整備されていなかったため、採用サイトに載せる情報を優先してコンテンツ制作を行いました。
これらのコンテンツは、Hubbleに既に興味を持っていただいている方々や、選考を進めている方々、つまり既にHubbleを認知している層に向けたものです。
半年くらい運用を進めると、徐々に認知層向けのコンテンツが揃ってきました。となると次のステップです。そこからはHubbleをまだ知らない方々や、選考を進めていない方々、すなわち非認知層に対するコンテンツ企画も進め的ました。例えば、
各ポジションにおける社員インタビュー
エンジニアの開発・技術周りのお話
働き方がイメージしやすい座談会
などなど。実際、非認知層向けのコンテンツは、認知層向けの記事よりもページビューが多く、noteのまとめで取り上げられることも多いです。一方で、認知層向けコンテンツはページビューは少なめですが、読了率は非常に高いという異なる効果が見られました。
1年間の採用広報コンテンツの運用を通して、最も重要なことは一人で作らないことでした。これが中身の品質を大きく左右します。
以下の記事を例にしてみます。
当時、私は入社してまだ1年未満で、さらにはビジネス部門には属していません。そのため知らないこともたくさんあります。記事を作り進めるのは以下の手順で進めてきました。
企画の相談
社員へのインタビュー(ヒアリング)
初稿の作成
フィードバックと記事素材の提供依頼
記事の完成
理想は各部署が自ら記事を執筆することでしょう。しかし、Hubbleは情報発信がこれまで少なく書いたこともなく、メンバーも名ミッション達成のための仕事量が多いため、記事執筆のハードルはかなり高いです。そこで、執筆以外での協力をお願いしています。
入社したてで人事のみの私には分からないことや思いつかないことが多いですが、相談すると皆さんが積極的に協力してくれるため、それらの協力にとても助けられています!
採用広報活動における成果や影響
採用広報の取り組みを開始してから、採用や選考の過程において様々な影響を及ぼすことができました。いくつかの例をご紹介します。
①スカウト時にnoteを読んで興味を持ってもらえた
採用活動において、ダイレクトリクルーティング、つまりスカウトを活用する企業は多いですが、Hubbleも同様です。これまではスカウトメッセージに全ての情報を詰め込む必要がありましたが、現在はnoteのURLを共有するだけで済みます。
これにより、より詳細で深い内容を伝えられるようになったことは大きな進歩だと思います。
特に、社員インタビューを添えてスカウトを送ると、「この人と話してみたい」という反応を多くいただけるようになりました。
②Hubbleという会社のカルチャーを理解してもらえた
Hubbleではまだ採用に重点を置いたサイトを準備できていません。そのため、noteはHubbleの考え方や大切にしている価値観を伝える上で非常に重要な役割を果たしています。
このようなコンテンツを読んでいただくことで、働き方やカルチャーがより明確に伝わっていると感じています。
③記事から直接採用に繋がった
予想外の驚きの成果として、私たちが発信したコンテンツが直接的に採用に結びつきました。さらには採用された方々が既に即戦力として活躍していることで、私たち人事チームにとっても大きな喜びです。
このような効果をKPIで具体的に測定するのは難しいかもしれませんが、副次的な効果として期待し、今後も情報発信を積極的に続ける予定です!(笑)
④純粋にHubbleという会社を知ってもらう機会の創出
これまでHubbleは、採用広報を通じた情報発信が不十分で、主に採用媒体やエージェントを通じて私たちを知ってもらうしかありませんでした。
しかし、noteやSNSなどのプラットフォームを通じて、新たな読者に当社を紹介することができるようになりました。これらのチャネルを通じて興味を持ってもらえたことは、Hubbleの知名度向上に大きく寄与し、私たちにとっては重要な成果となりました。
社内での採用広報の意義
先述したとおり、記事を作成する際、メンバーからの協力を得ることが良いコンテンツ作りの最大の鍵だと考えています。特に、チームでの施策を紹介する場合などがその一例です。
会社の取り組みを紹介したいと思っても、人事だけで記事を書くと詳細が不十分になる可能性があります。私は実際にこの展示会に参加しましたが、準備の裏側については詳しく知りませんでした。
コンテンツを準備する過程で、各チームに関する理解を深めることができ、面談での会話にも役立ちました。
また、質の高いコンテンツを作成することは、記事の主題となるチームにも利益をもたらします。例えば、FSチームに関する詳細を説明する記事の例をご紹介します。
チームに関する詳細が記載されているコンテンツを、面談前に候補者にお渡ししていただくことで、面接当日にはチームに関する基本的な理解を持って参加いただけます。より深い話や、候補者の方がさらに知りたい内容に焦点を当てたコミュニケーションが可能になります。
あとは実際に採用広報で準備したコンテンツを、別の場所でも引用してくれることも!
これらnoteのリンクを活用すれば、説明が省略でき、将来的には全社的に労力が節約される場面も出てくると思います。そのため、引き続きHubbleのメンバーの皆さんはご協力おねがいします!
2024年に向けての目標
以上がこの1年間で行ってきた採用広報活動の紹介でした。
あっという間に12月。2024年にはどのような活動を行うか考えていますが、大きく3つの方向性を考えています。
① 技術発信の強化
これまで開発チームに関する情報を発信してきましたが、まだまだ内容が不足しています。2024年はエンジニアとのコミュニケーションを増やし、技術広報の領域を強化したいと考えています。これには自分自身の知識の向上だけでなく、エンジニアが求める情報を理解し、それに基づいた企画を進めることが重要だと感じています。
Hubbleのエンジニアの皆さん、引き続きのご協力をお願いします!
② チームカルチャーの発信
これまで会社のカルチャーを伝え、社員インタビューを通じて個々を紹介してきました。2024年は、個々ではなく、チームやプロジェクトのカルチャーを知ってもらえるコンテンツを準備していきたいと思っています。
Hubble全体としてのカルチャーはありますが、チームや業務内容によって少し異なる「クセ」があります。これらを伝えることで、より深い理解を促すコンテンツを作成したいと考えています。
③ 会社全体の情報発信の強化
これが一番の挑戦かもしれません。会社全体の情報発信を、私一人ではなく他のメンバーも行えるような環境を整えたいと思っています。
毎月一人一本の記事を書くのは難しいですが、チームのトピックがある際には、私もサポートを行いながら共同で記事を作成できる体制を少しずつ構築していければと考えています。
来年も採用や会社に良い影響を与えるコンテンツ発信を続けていきたいと思います◎