『想定』し過ぎる中学受験、しなさ過ぎる高校受験
最近の中学受験界隈のSNS情報交換がすごい。受験まであと2ヶ月ちょっと。否が応でも、本当に本番が近くなってきたということを実感する。
1月から2月まで、どういう日程でどの学校を組み合わせて受験するのかなんていうのはもうとっくの以前からの話題で、今は
「出願の時の証明写真の服装は?眼鏡は?」
「当日の時計はどれがいい」
果ては
「受験票を挟むクリアファイルの大きさはどれがいいか」
「当日雪が降った時に備えてスノーブーツを用意するかしないか」
なるほどと思ったのは
「受験校の机があまり新しくない場合、机の4本足のバランスが悪くてガタつく机にあたるかもしれないから、小さい段ボールを用意しておいていざとなったら挟むといい」
というものまで、総じていえば
ありとあらゆる最悪の事態を想定してあらゆる手段を講じておく
ということに尽きる。
中受沼、恐るべし。行き当たりばったりというのは、
ない。
・・・に対して。
先日長女中学で進路説明会があった。
我が家のあるエリアはずっと公立校の出願は昔ながらの紙だったのが
長女の学年からインターネット出願に変更になるらしい。
基本各家庭がスマホやPCなどを使って出願。
学校も未知の世界。元々の校風?も加わり、説明会で先生の口から出たのは
「皆さん、普段スマホ使ってるでしょうから、(申請の)方法は大丈夫かと」
で、簡単に終了。
いくらスマホを日常的に使っているとはいえ、
スマホ申し込みってライブチケットの予約と受験出願は
ワケが違う。
素人でも考えられる恐ろしい「もしかして」の事態
「申請途中アクセス集中して途中で固まった。
上手く出願できているかわからない」
「メール受信設定で確認メールがうまく受信できなかった」
十分にあり得る『もしも』の話が全くなく
県から出されたのであろう先生方向けの説明資料と思われる資料を読み上げ終了。
・・・・いいのか?不安にならないのか?
上手く出来ていなかった=今回のライブは残念!
では済まされないんですけど・・・・。
他の学校は
「出願出来たか不安のある方は出願期間中に学校に確認連絡を」
(出願できたかどうかは中学校でも把握できるシステムらしい)
「不安がある方は出願期間中学校に来たらサポートします」
「ネット出願用に1日だけ学校PCを教室内で利用しても良いです」
とか、あるんだろうか。それともそんなんどこもないんだろか。
そして、どうして誰もそういう質問を説明会でしないのか?
長女中学はおそらく市内他校や都内に比べたら公立受験者比率は
高いと思うのだが・・・。
驚くことまで事細かに想定しているのと、
ありえそうなことも全く想定しないのと。
両方を今やってるからこその温度差にクラクラしている。
そして、説明会で唯一先生が強調したのは
「公立私立併願で先に私立が合格している場合、公立が残念だったとしても、公立二次は受けられません!」
併願で私立を受け合格後、本命公立を受けたところ残念な結果になったが、「費用面で私立に行けないので公立二次を受けたい」というケースが実際にあったらしい。ちなみに在住県の公立受験は1つでも合格がある場合公立二次は受験資格はない。
わからなくもないがおそらく先生にとっては「併願私立に合格しても行けない」なんてことは想定していなかったんだろうし、保護者もまさか公立落ちると想定していなかったんだろう。まさかやらないだろうと今日の説明会みたいにスーッと説明したら実際にあったから強調しているのだ。
長女中学、このように実際に起こらないと・・・
は、受験ではないが去年1月にスキー教室で実証済みである。
毎年スキー教室は1月と決まっている。コロナで緊急事態宣言で宿泊行事の自粛を経てコロナ渦明け初めて今年1月開催したところ感染者続出。
正月明け、冬休み明けて数日なんて、そりゃコロナだけでなくインフルエンザも拡がる時期というのは予想つきそうだけれど日程をズラす(スキーという特性上わからなくもないが)、スキー以外の校外活動に変更するなど発想は微塵もなかったらしい。
ということは来年の今頃進路説明会で
「メールの受信設定は気を付けて」
「最後の確認メールを確認するまでが出願」
と口酸っぱく言っている様子が目に浮かぶようである。
なお、今年の中学1年生はスキー教室は、
ない。
ところで、「ガタガタする机がある?」と長女に問うてみたところ
「うん、あるよ。1つの教室で3つか4つくらいは」
やっぱり・・・。