我が子は同じ教室にいる神童ちゃんに本当に刺激を受けるのか?

中学受験肯定派がいれば、否定派で高校受験推しという方も当然いて、そういう方の意見でよく聞くのが

「地元公立中には相当優秀ながら公立高校派の家庭が一定数いるので、そういう頭の良い子の刺激を受けることが出来るが、中堅レベルより下の私立中に行けば同じ学力レベルの子だけで、刺激がない

というもの。 

・・・これ確かに、そういう頭脳明晰な子は公立中学に、長女の学校にも実在する。某計算プリント教室で小学生低学年時点で中3の内容をマスターしてるとか、地元塾に夏期講習だけ在籍してもちろん選抜コースにいるけれど夏休み終わり通常授業になるといなくなる(普段は必要ないから)とか。だから学校で基本中の基本しか授業でやらなくてもちゃんと塾では相当のおもてなしを受け、超がつく公立進学校に合格して3月には3㎝角の一番大きいフォントの高校に合格者としてアピールできるのだ。小学校からずっと在籍しどれだけ授業料を献金しても学校名すらチラシに載らない中堅校しか行けない我が子よりずっとVIP扱いである。当たり前だ、塾というのはサービス業なのだから。

今年の甲子園で、まさに「日本一になるほど野球上手いわ、丸坊主ど根性スタイルじゃなくて爽やかだわ、勉強もできるわ、そして運もある(地方大会で奇跡の誤審があった)っていったいなんなん」と内心ちょっとモヤっと思った人も多いだろう。学校は泣く子も黙るセレブ私立校だが選手の中にはスポーツ推薦で公立中から進学している子もいると聞く。ちゃんと成績も伴ったスポーツ推薦で合格しているのだ。

そういう『どう努力しても同じ立ち位置には絶対立てない』子がいるというのを見せられ実感するその他平凡な子たち、それが

いったいなんの刺激になるのか、逆に知りたい。

中学受験が親ガチャというなら 
公立小中は性能ガチャの世界じゃないかしら?

そういうお子さんとたとえ同じクラスになったとて、あわよくばお友達になったとて、ごくごく平凡な我が子が果たしてその神童ちゃんに何か影響されるか?こんな子もいるんだ私も頑張る!と心を入れ替えて勉強に励むか?といえば、我が家に関していえばはっきりいって

NOである。

オレより優秀な奴がいる、負けてらんねぇ!と奮起できる子はとっくに優秀だ。
我が子含めそれ以外の子は「あの子は別格」でおわりである。

大人の世界PTAだって同じだ。

集まって書類や広報誌作成などパソコン作業をというときに使える人がビックリするほど少ないということがある。だからといって普段使っていない人が「んじゃ、私も頑張って使えるようになります!」となるかといえば、驚くほど、ナイ。「私は使えません」で終わりである。広報委員会なんて委員になる前からわかってるはずじゃないのかと首をかしげたくなるがあくまでも押し付け合いする役員の1つである。

大人がそうなのに、子どもに何を期待しているの?

「そもそも、あの子とは脳みそや運動神経の性能がちゃうねん」というのを見せつけられ、中学生のうちに世の不公平を身に沁みるくらいで、それならまだ中堅の私立校でどんぐりの背比べの中オレちょっと頑張れば成績上がるカモ?と勘違いで頑張れる気がする。いや、そういう学校にも優秀な子は必ず紛れ込んでいるのだろうけれど。

ところでこれは余談だが、
長女の中学では、頭も要領も良い性能ガチャ上位の子は勉強でも部活でも活躍し内申が良いので高校受験で有利になり、偏差値高めの学校に合格するケースがある。が、 高校に入ってからまさに「どう逆立ちしても勉強も部活の実力も太刀打ちできないレベチな子が世の中たくさんいる」という現実を見せられ性能ガチャを実感するそうである。

 




ごくありふれた日常を少しでも面白く、クスっと笑えるお話を書いていきます。頂いたサポートはご縁のある横浜の子育て支援団体に寄付させていただきます。