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月あかり、孤独が喜びそうな月の温かみ 一輪の花が、だまされて咲きだすような気がする まだ岩手に居た子どもの頃 なぜあんな時間 あんなところを通ったのか覚えていないが 雪で覆いつくされた林の道を 雪道に残された足跡で遊びながら帰っていた… 近道をしようと田んぼの方へ林を抜けた 目の前は突然冷たく静かに それでも皓皓と輝くまんまるな月の光に 周りの全てが蒼白く浮かび上がり まるで音のしない世界に わけもわからない恐怖と淋しさが襲った… でもそれ以上にその風景は美しく とてつもな