asura

音もなく刻はすぎて...

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音もなく刻はすぎて...

マガジン

  • 美しい偶然

    わたしが出会った映画・小説・音楽・アートなどなど…についての記録

  • 独白 ー冷蔵庫の中の記憶ー

    冷蔵庫の中で放置されたままのの記憶・思い出を取り出してみた…

  • 身を浸すのは 深い虹

    縄酔をテーマに描き続けている作品『縄のゆりかご 染みる心』の記録。 [デジタルドローイング]

  • アンフィスバエナ

    毎日様々な夢を、そしてそのほとんどが明晰夢のような…そんな夢の記録

  • 愛おしく 狂おしく

    『縄酔 monochrome』 縄酔をテーマとした作品の記録。

最近の記事

優しい世界へ

子どもの頃から漫画とアニメ、怪獣映画の世界に憧れ漫画家になろうと夢見たわたしは17の時にテキスタイルデザインを始めたことでその世界から少しづつ遠ざかった…それでも50過ぎまでは生活の一部でもあった… しかしそれ以後わたしの心に触れる作品にはほとんど出会えず巷で名作と言われるONE PIECEも進撃の巨人も鬼滅の刃も呪術廻戦もけいおん!も葬送のフリーレンもSPY×FAMILYもチェンソーマンも推しの子も怪獣8号もほんのさわりだけでそれ以上観ることはなかった… 唯一ジョジョの奇妙

    • Love Is A Losing Game

      どこまでも透明に 自身の荒れ狂った恋に身を沈めた彼女の伝記映画 『Back to Black エイミーのすべて』が 11月22日遂に公開される。。 わたしはただ単に嬉しすぎる そして同時に… わたしにとってただ単に悲しすぎるかもしれない。。 ドキュメンタリー映画『AMY エイミー』では描かれなかった 堕ちてしまうほど愛してしまった恋人ピートとの姿は描かれるのだろうか… ♪-- Love Is A Losing Game --♪ For you I was a flame

      • 1030

        詩人が描きだしたようないくつかの雲 薔薇色と蒼色… まるで蛍のような小さな星ひとつを 薔薇色のなかに見つけた もうじき昼は盲目になる… 魚が水面に浮きあがり ちらっ…と光った まるで思い出が記憶の表面ににじみでるかのようだ…

        • 優しくまた時がめぐってくる頃 


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        • 美しい偶然
          13本
        • 独白 ー冷蔵庫の中の記憶ー
          18本
        • 身を浸すのは 深い虹
          11本
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        記事

          ουροβóρος

          雨粒がコロコロとフロントガラスを転げ落ちていく 海沿いの木々が逆光の中で黒々とその輪郭を浮き出し 遠くに、青白く瞬くラブホのネオン流れていく 突然…あの頃のことがまざまざと蘇りわたしの心に滲み出した 彼女の奥深く微かに輝く瞳や控えめの声…仄かな甘美な匂い… すべては過ぎてしまってからわかる… わかった時はすでに遅いからこそ 残された思い出だけがいつまでもわたしの冷凍庫に眠っている いったい人はどのくらいの時間が経つと過去のことを忘れられるのだろうか… 転げ落ちる雨粒が

          ουροβóρος

          20170723

          あの日から7年を迎えた… 空気を一服ふかすために近くの海辺に散歩にでた わたしのひなたぼっこする場所 この光と風と匂いはあなたとわたしのものだ… いつかの時に どこかで… 同じような美しさを感じて あなたとともに心に留めおいたことを思い出す… 何時間居るのだろうか… 詩人が描きだしたようないくつかの雲 薔薇色と青色… まるで蛍のような小さな星ひとつを薔薇色のなかに見つけた もうじき昼は盲目になる… 魚が波間に跳ね上がり ちらっと光った まるで思い出が記憶の表面ににじみ

          Miss Crofton

          ガーリーなすべてのものの官能的な興奮と 女性らしい洗練さの融合… "ミス・クロフトン"が創りだす下着には その美しさがある わたしが一番好きなランジェリーブランドだ 私が初めてデザインしたテキスタイルプリントは 17の時に描いたリバティ調の薔薇柄のショーツだった 自分の描いたものが初めて布地になり女性の肌を包み込む商品となった悦び… その興奮は今でも記憶の中で溶けずにいる 今は亡き最愛の彼女は下着をこよなく愛し セルフポートレートも楽しんでいた わたしも縄酔いの写真以上

          Miss Crofton

          美しき人

           神様 あなたは純粋な心を持っていますか?  こんなことを聞いたこの俺に  あなたは罰を与えますか?  信じるって一体  どんなことなんだい  オレは何も信じてなんかいやしないぜ  I want you, Baby  オレが死ぬまで  ずーっと一緒にいて欲しいだけさ  I Love You       [BLANKEY JET CITY -- おまえが欲しい] 3分24秒の曲の中でたったここれだけのlyricが疾走する 何度聴いても  なんてドキドキな詩だ… 昨夜の束の間

          美しき人

          朝まだき夢を見た…

          しかし… あの匂いも肌ざわりも… ぬくもりもさえも思い出せないことに 気づいてしまった… そんな5月26日の朝まだき…

          朝まだき夢を見た…

          ゆめただよう…ころ

          ゆめただよう…ころ

          ひっそりとこびりついたあじ

          わたしの一番小さい時の写真は 居間らしき部屋の座卓で ちょっとモダンでポップな少女人形が収められた筒状のケースに 右手を添えて照れくさそうに笑っているポートレート おそらく3・4歳だろうか 目はまんまるで大きく坊ちゃん刈りで日に焼けたように黒く  (まるで「ちびくろ・サンボ」のようだと言われていたような記憶がある) ギンガムチェックの上着… 当然まだ白黒の写真だ 兄や姉たちのように赤ちゃんからの写真が なぜか末っ子のわたしだけが無かった そして臍の緒もわたしのだけがやはり無か

          ひっそりとこびりついたあじ

          風の眠り…春の夢

          風の眠り…春の夢

          0427

          この2日間の疲れだろうか 久々にやわらかな陽光が降り注いだせいだろうか 今朝はゆらゆらと甘美な夢だった 目覚めたわたしは自分自身に驚き…照れてしまった… 廃墟の部屋のような暗闇の中 不意に稲光がして眩い裸体が浮き上がった 離れた窓からは湿った風が流れ込み レースのカーテンがゆるやかに波打っている  … 誰だろう …? わたしはその姿を確かめたいが沈んだ身体は動かない 暗闇の中に重い指先を伸ばすとまた稲光が走り 眩い白い肌はすぐ目の前にあった… 肌は雨に濡れたのだろうか…

          0416.0418.0419.0421.0422

          0416 畑の中、目の前をウサギがぴょんぴょん進んでいる わたしもウサギか何か動物だろうか? 視線の高さが野菜らしき葉っぱと同じ高さだ わたしはウサギの後を追って畑を四つん這いでかける 突然風景は俯瞰になり私は空から畑を眺めている うさぎの後を必死に追いかけているわたしが見える 畑の右側にはさほど大きくない川が流れていて ウサギはその川の中の石を足場にぴょんぴょん跳ね対岸に渡った 私はまた地上のわたしに戻ったのか… 視線の先には草の合間に川が流れウサギが対岸に渡った姿が見える

          0416.0418.0419.0421.0422

          Ain’t Got No, I Got Life

          細胞は生まれ変わる 夕方の私は、朝の私ではない 16 日、ついに71… 二十歳代の頃は60より先の世界を考えたことはなかった しかしすでに10年も過ぎている 「わたしという小説」はまだ終わらない …いやもう少し書き続けよう…笑 この頃はほぼ毎日の金縛りの朝… 数日前からわたしにとって大切な歌 ニーナ・シモンの「Ain’t Got No, I Got Life」が身体中を駆け巡る 待ち望んでいたドイツ映画『システムクラッシャー』が ようやく日本公開になる この曲はこの映画

          Ain’t Got No, I Got Life

          0405

          ここから前が消えてしまった どうしても思い出せない… ---------- わたしは実家の部屋にいた 部屋の中は乱雑に荷物が積まれている でもその様子はシルエットだけではっきりわからない 隣の台所に移ると窓が開き新聞配達(?)の男が 配達通知のボタンを付けさせてもらうと言うのでまた隣に部屋に戻った 窓から身を乗り出して「設置は此処に」と設置場所を指差す 突然背後から「火事だ!」との叫び わたしは急いで叫び声に向かって居間を走り抜けた 一番端の姉の部屋が燃えているが誰もいな