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ナビタイムジャパンが旅行ツアー作成に携わる

この記事は、NAVITIME JAPAN Advent Calendar 2022の17日目の記事です。

こんにちは。ぐっちゃんです。
ナビタイムジャパンで地域連携チームに所属し、『ニッチャートラベル』というツアーを作成するプロジェクトの運営を担当しています。

このプロジェクトについてお話すると「どうしてナビタイムさんでツアーをつくっているの?」とご質問いただくことが多いです。

今回は、社員全体の80%をエンジニアが占めているナビタイムジャパンがツアー造成に携わることになった経緯や、企画から販売までの流れについてお話しします。

NICHER TRAVELについて

『ニッチャートラベル』は、“旅を介して、地域の活性化や人々の交流に貢献する”ことを目的に、「阪急交通社」と「ナビタイムジャパン」が共同で立ち上げたプロジェクトです。
地方自治体や観光協会、企業・ブランド、生産者、クリエイター、地域の人々などを結びつけて、独創的なパッケージツアーをプランニングし、プラットフォームとして束ねています。

今年6月に催行した「【渋谷区観光協会公認】 MUROとディグる渋谷レコードショップツアー」を皮切りに、現在は下記のツアーを販売しています。
詳細が記載されたnoteのページも後ほどご紹介します。

2022年12月18日(日)12:00~20:30
【渋谷区観光協会公認】サンロッカーズ渋谷 応援観戦シブサンツアー

2023年1月14日(土)12:00~20:00
【松阪市協力/観光協会公認】地元を再編集するデザインチームが考えた松阪偏愛ツアー

プロジェクト誕生の背景

地域創生とナビタイムジャパン

当社は、様々な移動手段を組み合わせ、出発地から目的地までの経路案内をする「トータルナビ」をコア技術として事業を拡大してきました。
実際に観光や地域創生に関わりはじめたのは、訪日外国人が急増し、その動向が大きな注目を集め始めた頃です。

施設情報、交通データや人の移動に関するデータ等を保有していたことにより、観光に携わる様々な自治体からプロジェクトに参画するようお声がけいただくようになりました。
その際に、コア技術を活用したマップやサービス開発はもちろんのこと、
地域の様々な事業者の持つ観光情報を集約し、訪日客がスマホで必要な情報にアクセスできる環境と情報の管理・運用の簡略化を実現しました。
また、観光客から取得した位置情報を統計的に分析することで、新たな観光政策を打ち出す手助けをすることができました。

こうした実績を積み、当社の情報配信・情報管理の仕組みや、データの収集・分析を求める自治体やDMO(Destination Management Organization)が増え、活動の幅もインバウンドのみならず、観光による地域活性そのものに広がりました。

強みの掛け算

総合的な観光戦略を立ててきた経験がナビタイムジャパンのノウハウとして蓄積されたことで、社外に情報を発信する機会が多くなりました。

そのうちの1つであるウェビナーがきっかけで阪急交通社さんと意見交換の場を設けることになり、協業の話があがったことが『ニッチャートラベル』誕生に繋がります。

『ニッチャートラベル』の企画担当者はお互いの強みを最大限に発揮できるプロジェクトにするために、どのように連携するのが得策かを思案する中で、現在の旅行形態や、旅行会社が持つ強みに着目しました。

近年、OTA(Online Travel Agent)の台頭により旅行会社に頼らずとも自分で宿や移動手段を手配することが可能になりました。
気軽に旅をする社会が実現したことに伴い、人々の旅行の経験値や知識が向上し、「アニメの聖地巡礼」や「お城巡り」等、「有名な観光名所を一通りなぞる」以外のことを目的として旅行をするケースが増えています。

個人の趣味嗜好は多岐にわたるため、そのようなテーマに絞った旅行は大衆をターゲットにした旅行会社のツアーより、個人で手配する方が反映しやすい側面があります。

一方で、旅行会社の手配するツアーでは、旅行会社が参加者をとりまとめてホテルや施設等の利用手続きを行うことで「団体料金」が適用され、お得に旅行をすることができます。
また、当日の行き先は全て計画されているため、情報を探し求めてウェブサイトや観光ガイド等の調査をする労力を節約できます。

そのような個人旅行とツアーのメリット、それぞれをかけあわせることが可能であれば、従来の旅行商品にない魅力的なツアーを造り出すことができると考えました。

そして、阪急交通社とのコラボレーションであれば、これが可能なことに気づきます。
一般的に、旅行会社は調達・企画・プロモーション等にそれぞれ担当が存在し、縦割りでツアー商品を作っているところが多い一方、阪急交通社は1人の担当者がすべてを担当する一気通貫の仕組みを導入しており、柔軟なツアー造成が可能です。

その強い造成力に、ナビタイムジャパンが得意としている観光戦略、クリエイティブ、Webサイト開発等の知見を掛け合わせ、両者の強みを活かしたチームが完成します。

また、地域創生事業で培った地域との繋がりやノウハウを活かし、「個人旅行では行きづらい場所に行ける」「憧れの人に会える」等、特別な体験を提供することで、更に価値を高めることができるのではないかと思い至りました。

こうして「趣味嗜好 × お得・便利 × 特別企画 = 最強」の法則で各個人に刺さるツアーを企画・商品化するプロジェクト、『ニッチャートラベル』は誕生しました。

NICHER TRAVEL + ◯◯

そうした背景から、『ニッチャートラベル』ではマスの旅行者をターゲットにした定番旅行商品ではなく、王道とは違う角度で地域に焦点を当て、ニッチなツアーを作成しています。
また、地域活性化という目的から、ツアー企画は一緒にツアーをつくってくれる仲間たちのアイデアを元に、観光協会や地域の人々など町の魅力を堀り起こしたい方々を結びつけて実施しています。

実際にこれまで一緒に組んだ方と、ツアーに込めた想いを綴ったnoteを紹介します。

◎日本が世界に誇るKing Of Diggin' 「MURO」
2022年7月2日(土)催行終了

◎男子プロバスケットボールリーグ Bリーグ「サンロッカーズ渋谷」
2022年12月18日(日)催行予定

◎三重県松阪市を拠点に活動する地域特化型デザインチーム「vacant」
2023年1月14日(土)催行予定

先着20人限定ツアー

「【渋谷区観光協会公認】 MUROとディグる渋谷レコードショップツアー」の様子

ツアーをつくることになるきっかけは様々です。
メディア等で『ニッチャートラベル』を知って一緒に取り組みたいとお問い合わせいただくこともあれば、ご縁がありこちらからお声がけする時もあります。

どのツアーでも共通していることは、少人数で催行することで、これまでのツアーは募集人数を20人に設定して企画してきました。
そうすることで、参加者同士のコミュニケーションが取りやすく、趣味や価値観の同じ人達で横の繋がりを築けると考えています。
参加者同士だけではなく地域ともつながりを作り、独創的なツアーをフックにその土地を好きになることで、ツアーが終わった後も足を運んでもらえる等、関係人口の創出・拡大や移住先として視野に入るといいなと思います。

また、募集人数が限定されたツアーを作成して注目を集めることにより、ツアーに参加できなかった人もその地域に興味を持つことで、地域のプロモーション・魅力発信に繋がることを期待しています。

まとめ

地域の魅力をツアーに落とし込み、メディアに露出することにより、地域や企業のブランディングや認知拡大につながると考えています。
ツアーにしたいアイデアがあればご相談に応じますので、ホームページからお問い合わせください!

今後も地方自治体や観光協会、企業・ブランドをはじめ、生産者やクリエイター、熱狂的なファンコミュニティにスポーツチーム等、様々な方々と協力し、一緒に地域を盛り上げていきます!

『ニッチャートラベル』公式SNS
・Twitter:https://twitter.com/nichertravel
・Instagram:https://www.instagram.com/nichertravel/

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