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フィレンツェでイタリア語&写真を学んだこと~学校へん!~

通っていた学校。この大きな扉を開けて中に入る。数年後、再訪した時に。

通っていた学校はサンタクローチェ教会の前にあるスクオーラトスカーナ。当時の古い情報を紹介するより、HPを見た方が確実↓↓
今回も主観的に書いていきます。

放課後の努力が鍵!ゼロから学ぶイタリア語

私の通ったクラスは一番下の初級クラスでざっとこんな感じ。
・多国籍(日本、イスラエル、ブラジル)
・平均30代
・6名の少人数
・日本人は私含めて3人で30代~50代
・先生は30代のおしゃれで明るい女性

イタリア語の知識ほぼ0の私でも授業についていけたが、何もしないとそれは厳しい。宿題も小テストもしっかりあるし、授業では順番に音読したり、質問が振られる。

当時はWi-fiが使えて、友達と一緒に勉強できるようなカフェがなくて、困っていたら先生がオブラーテ図書館を教えてくれた。Wi-fi完備、カフェもあり、テラスからはドォーモも見えるなんて、贅沢すぎる環境!!

そんな具合で、放課後や休みの日はマジメに勉強したので、旅行どころではなくなってしまった。ちょっと足を伸ばせば行けたはずのミラノ、ピサ、ボローニャにも行っていない・・・それだけが無念だ。

でもやっぱり生活すると目の前のことで精一杯になる。イタリア語の本を探すために本屋さんを巡ったり、友達とレストランやかわいいお店を巡ったり。そして屋根のない美術館といわれるほど、フィレンツェには見どころが溢れているから、他の都市まで足を伸ばす余裕はない。

トスカナ州の州都フィレンツェは、「屋根のない美術館」と称される歴史都市。英語名はフローレンス、「花の都」を意味する美しい街だ。ローマの植民都市として発展し、13~16世紀にはメディチ家の支配の下、イタリア・ルネサンスの中心地となった。アルノ川に架かるポンテ・ベッキオはフィレンツェ最古の橋。1982年に「フィレンツェ歴史地区」として世界文化遺産に指定された旧市街には、「花の聖母堂(ドゥオーモ)」と呼ばれるサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂、ミケランジェロやガリレオの墓標があるサンタ・クローチェ教会、サン・マルコ修道院、ウフィツィ美術館、ベッキオ宮などがある。

https://blog.looktour.net/firenze/

初めてのイタリア語

日本人のイタリア語の発音はわりと上手いらしい。ローマ字通り、ただそのまま読んだだけで「Bellissimo」(最高に美しい・最高に綺麗)と褒められた。先生がほめて伸ばすタイプなのかもしれないが。
英語で「th」の発音をそのまま「thursday:サーズディ」というと全く通じず、ちゃんと舌を挟んで「th」と発音したら通じたことで、発音の重要性を理解したことがある。文法は比較的簡単な韓国語も発音は難しく苦労した。イタリア語はそのまま読めばいいだけなんて。発音がいい=通じやすいということ!

英語はもちろん、スペイン語も半年だけ勉強したことがある。英語・イタリア語・スペイン語はラテン語から派生した言語らしいが、その中でもイタリア語は古く思えた。かつてそこにローマ帝国があったからそう思うのか、語源を学んでいるような感じだ。

例えば、漢字をみても曜日は太陽系の星に関係していて、それぞれの神を表している。日曜は太陽=太陽神、月曜は月=月の女神、という具合。火曜は火星(Mars)を象徴する神になる。その神はギリシアでは戦神アレス、ローマでは軍神マルスとなる。火曜日をイタリア語だとMartedì(マルテディ)というから、火曜=マルスの日という具合。神話と言葉がダイレクトにつながっていて、面白いと思った。

よくしゃべる日本人

他の初級クラスの日本人女性と仲良くなった。彼女はアイルランドに住んでいて英語はできるが、イタリア語は今回が初めてらしい。しかし、びっくりすほどペラペラだった。いつからイタリアにいるの?と聞くと「ここにきて2週間」と、覚えたての「週:settimana」という単語を使って、考えながらイタリア語で答えた。(嫌味な感じはない)

彼女は習った言葉をとにかく、すぐに使っていた。冠詞など細かいところが間違っていても気にせず話し続けるから、先生が訂正してくれるし、続きが出てこず「えーと、えーと」と言ってるうちに助け船が出るから、イタリア語が止まらない。同じ一番下の初級クラスなのに、すごい上達ぶりだった。

私は英語に頼りすぎていた。イタリア語の単語が出てこないので、自然に英語になり、英語で返され、終わり。これじゃダメとわかりつつ・・。
会話の上達は話すことに尽きる!

学校の課外ツアー

「フィレンツェの名所を案内するから、行きたい人は3時に集合ね!」ということで学校が開催するツアーに参加した。集まったのはクラスも国籍も年齢もバラバラの10人くらい。ガイドのマリアは私のクラスの担任。コートのポケットから煙草を取り出して、火をつけ「さぁ、行くよ」と歩き出したw (けっこう歩きタバコが多い。)

学校用のパスがあるのか、ベッキオ宮殿や有名な観光名所も無料で入ることができた。マリアのガイドはもちろん全てイタリア語だけど「これはローマ時代のもの、こっちはメディチ家のもの」くらいは単語と想像力でなんとかわかった。

マリアが力説しても全くわからない時は、キリスト教徒の日本人が「これは聖書の●●の場面を描いている」など、補足で説明してくれたのでけっこう理解できた。

ツアーでは観光客では通り過ぎるような場所を回ってくれた。フィレンツェはルネサンス(中世)のイメージが強いから、数ある彫刻の中にローマ時代(約4,000年前)のものが混じっていたり、街角のボロボロの彫刻がローマ時代のもだなんて、見ただけでは絶対にわからない。
このツアーは週2回ほど開催されていた。(と思う。)

ベッキオ宮殿ではダンテのデスマスクをみた。
入り口付近にはラファエロのものと言われる彫刻がある。

学校の感想

私はカナダに留学したことがあるが、アジア系の学生が多かった。韓国に留学した時は、日本人の若者が中心だった。イタリアはアジア系より欧米、南米そして日本人が多く、年齢層も高い。様々な仕事をしている人と出会うことができ、文字通り世界が広がった。60代の日本人画家や、おそらく70代くらいのアメリカ人夫婦もいて、落ち着いていてよかった。年齢なんて気にしなくても大丈夫。学校が主宰するパーティもあり、他のクラスの人とも知り合うことができた。

次回は写真コースについて、撮った写真も載せていきます!


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