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ドイツ 国際結婚、長い道のり

ドイツで暮らし始めてもうすぐ3年半が経とうとしています。
この3年半を振り返ると、本当に毎日が濃い日々を過ごしているなとつくづく感じます。
時間の流れも早いのか、遅いのか。毎日が濃すぎて、不思議な感覚です。


私事ですが、2024年の5月にクロアチアで彼からプロポーズをしてもらいました。
サンセットを見ながら海辺で、というなんともロマンチックなシチュエーション。
それなのに、予想外すぎて、プロポーズをしてくれている彼に対する私の一言めの返しが

”what? " :)

我ながら、もうちょっとマシな答えはできなかったのかと今でも思います(汗
緊張しながらも、旅行前から準備をしてくれていた彼に感謝の気持ちと、プロポーズをしてくれた嬉しい気持ちと、突然すぎて信じられない気持ちで、嬉しいのに若干のパニックでした。


そんなこんなで、”国際結婚”をすることになった私たち。

正直、こんなに国際結婚が長い道のりになるとは予想もしていませんでした。。。

この記事は、これから国際結婚(ドイツで)をする人の参考・役に立てればという気持ちと自分の記録用に書きたいと思います。


国際結婚の道のり その1 : 書類集め

はい、国際結婚をします、となるとまず始めるのが書類集め。
私たちの場合、彼がドイツ人、私が日本人で、ドイツ方式での婚姻を成立させることになりました。

日本方式での婚姻を選ばなかった理由としては、単純に今、私たちはドイツに住んでいるからです。
これからもしばらくはドイツで暮らしていくだろうし、特に悩むことはなく、ドイツ方式での婚姻を選びました。

となると、外国人である私が集めなければいけない書類が断然、多くなります。

(私の住んでいる地域での必要書類です。各地域で異なる場合があるので、Standesamtに確認をするのがベストです。)

◆日本人(ドイツでは外国人)である私が集めた書類:
・戸籍謄本
・婚姻要件具備証明書
・パスポートのコピー
・ドイツでの本人確認の証明ができるもの、滞在許可証(Ausweisとビザ)のコピー

◆ドイツ人である彼が集めた書類:
・出生証明書
・パスポートのコピー

書類を集めるにあたって、日本に帰国することが容易ではなかったため、両親に必要書類の説明をして、日本側で書類集めを手伝ってもらいました。

書類集めがひと段落したら、次は”アポスティーユ承認”が必要になります。

アポスティーユとは?
公印確認、アポスティーユは、どちらも日本の官公署、自治体等が発行する公文書に対する外務省の証明のことです。

東京と大阪に発行管理をしている場所があります。両親に郵送で送ってもらい、無事にアポスティーユ承認を得ることもできました。
(郵便での対応をしてくれているのは助かりますね!)

その後、もちろん原本が必要になるので、アポスティーユ承認を終えた各書類を国際郵便で日本からドイツまで送ってもらいました。
日本からの郵便発送後、2週間ほどでスムーズに手元に届きました。

いくつになっても、いつも手助けしてくれる両親には感謝しかありません:)


国際結婚の道のり その2 : 法定翻訳家に翻訳依頼をする

日本からの書類が全て手元に揃ったら、次はそれらの書類の翻訳が必要になります。
もちろん全て日本語で記載されているため、翻訳なしではドイツの戸籍役場の人たちは書類の内容を確認することができません。

在ドイツ日本国大使館に記載のある法定翻訳家のホームページがこちら:

言語、地域を入力すると日本語からドイツ語に翻訳できる翻訳家の方たちのリストが表示されます。
日本人の方がリストには多く表示されます。私と彼も何人かに連絡を取り、見積もりを取りました。

今まで翻訳依頼なんてなかなかしたことがなかったのですが、翻訳にかかる費用が高い!文字数によって、金額が変わるようで、見積もりを取るためにも書類をPDFに起こしたりと少し手間がかかりました。

リストにある方たちの翻訳にかかる費用の相場が約300€ほど。

結局、彼と相談して、私たちは自分たちで別の翻訳会社を見つけることにしました。

こちらの会社に依頼をして、同じ書類の数で金額は150€!!
なんと半額。
彼がリサーチを頑張ってくれたおかげです。

国際結婚の道のり その3 : Standesamtに書類を提出する

書類の準備ができたら次は、Standesamt(戸籍役場)に提出します。
お住まいの地域によって、必要書類に微妙な差があるかもしれないので、基本的には書類集めをする段階で一度、Standesamtに問い合わせをしておくのがベストだと思います。

Standesamtから、書類提出時に一緒に同封するチェックリストのデータもメールで送られてきたので、その書類にチェックを入れながら封筒に必要書類を入れていきます。
チェックリストにサインもして、提出準備ができたらStandesamtに持っていき、指定の郵便ボックスに投函。

それからまたStandesamtから返事がくるのを待ちます。


国際結婚の道のり その4 : 書類内容確認の面会

待ちにまったStandesamtからの返事がきます。ここで、結婚式をする前に提出した書類の内容確認のための面会の日時が指定されます。

この返信メールには以下の文章も記載されていました。

Für den Termin sind sehr gute Deutschkenntnisse erforderlich, ansonsten muss ein/e beeidigte/r Dolmetscher/in mitgebracht werden

ドイツ語の十分な知識が必要で、そうでない場合は宣誓通訳者を同伴する必要があります、と記載されています。

この時点で、私のドイツ語レベルはB1でした。ただここでも翻訳家を同伴するにはまた費用がかかるということで、一か八かではありましたが翻訳家なしで面会に訪れました。

結局、私たちの担当をしてくれたStandesamtの女性がとても気さくで優しい方だったので、どれくらいドイツ語はわかりますか?ゆっくり話しましょうか?と、とても親切にしてくれました。
私も正直に、リスニングはまあまあできるのですがスピーキングはまだ考えながらじゃないと話せません、とドイツ語で答えました。
女性スタッフもそうだよね、ドイツ語難しいよね、とその後もわかりやすく対応してくれました。

もちろん、専門用語すぎてわからない単語も会話の中にはありましたが彼とアイコンタクトを取りながら(笑)、無事に手続きが完了しました。
基本的には、提出した書類の内容の確認を一緒に行っていく、という感じでした。
書類手続き費用として、約100€ほどの支払いを終えて、結婚式の日時を決めることができました。
平日よりも土曜日に結婚式をする場合は少し、料金が高くなるようでした。

実際、この翻訳者同伴については、担当スタッフの方の判断によるところもあるようです。国際結婚の場合、片方が外国人で全くドイツ語を理解していない様子であれば、翻訳者を同伴でなければ、手続きを進めてくれないこともあるそうです。


国際結婚の道のり その5 : 結婚式後、日本領事館への書類送付

プロポーズをしてもらってから、様々な段階を経て、長い道のりにはなりましたが無事に12月に結婚式まで行うことができました。
Standesamtで行う結婚式は日本の結婚式とは全然、雰囲気も様式も違います。
日本では、「婚姻届を提出すること」と「結婚式を挙げること」は別々のような感じがしますが、ドイツ方式での婚姻では、Standesamtで宣誓、指輪交換、婚姻の成立となります。

結婚式を終えて、ひと段落、と思いたいところですが、まだ日本人側である私の方にはもう一つの手続きが残されています。

ドイツ方式での婚姻をした場合、その後、日本領事館へ婚姻届やその他の書類の提出が必要になります。
それらの手続きを行わない場合、日本では婚姻したことにならないため、注意が必要です。

必要書類は、領事館のホームページに記載がありますが、ここでもまた彼(外国人側)のパスポートコピーに認証(beglaubigte Kopie)が必要になります。それらの書類を準備をしてから、送付、となります。

1月中にはなんとか無事に全ての書類を送付できるように頑張ります。



国際カップルは、結婚だけでなく、ビザの続きや言語の壁、文化の違いなど、一緒に乗り越えなければいけないシーンがよくあると思います。
でも、だからこそ二人の絆がどんどん強くなっていくのかな、とも思うところです。

振り返れば長い道のりだったな〜と今でも思いますが、
国際結婚をこれからする方の参考になれば幸いです:)






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なばほ @ドイツ語を話せない私がドイツで暮らす
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