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鎌倉観光するなら縁側に座れ

「鎌倉」と聞いて、どんな場所を思い浮かべるでしょうか。小町通り、鶴岡八幡宮、海、山、歴史(今なら鎌倉殿の13人)……。観光地というイメージの一方で、「とりあえず小町通り行って、海みたり、江ノ島でも行っておく?」みたいなことになりがちではないですか?

そんな鎌倉にはまだまだ古民家が残っています。その古民家、それも「縁側」を切り口に鎌倉を散策するとまた違った鎌倉を満喫できます。

今回は、鎌倉にある縁側のある古民家、それも気軽に行ける店舗を紹介します。私は全国で180軒ほど縁側を見てきているためか、目が肥えてしまっているので、正直お店によってテンションの差が出てしまっているのは事実。申し訳ない。でも、その縁側が悪いわけではなく好みの問題なので感じ方は人それぞれです…!

これから紹介する数々の縁側を知れば、
あなたもこの夏、縁側に座ってみたくなるはず。

奥鎌倉 北條

奥鎌倉北條の縁側
蚊取り線香って古民家にあると最高な代物よね

二階堂にあるレストラン。
鎌倉ではここが1番好きです。まず、縁側がL字型なんです。私が1番好きなタイプの縁側。採光が入って部屋が明るくなるから好きです。それもちょっと縁側が広め。窓もすりガラスはなくて景色が見えるから、借景も最高。残念ながら最近はコース料理だけになってしまったので、ランチで行こうにしても少し高くなってしまいます。

でも、ここに連れてきた人はみんな「鎌倉に来た感」を実感できる場所なので非日常さを味わえる場所でもあります。夏はサマーウォーズみがあっていいですよ。

Sasho

Sashoの縁側
庭が広すぎる…!

もうここは紹介するか迷いました。だって、ここだけは誰にも教えたくないからです。でも、教えたい。何度も書いたり消したりを繰り返し結局書いてます。

最近オープンしたカフェかな?と思いきや、もう10年も営業していたらしく完全に趣味でお店をやってたらしいです。もうエピソードが金持ち。100年以上前に別荘として建てられたあと、海軍の人の家になって、カフェオーナーのひいおじいちゃんが買い取ったとのこと。築100年越えとはいえ、さすがお金持ちの別荘。細部までこだわって建てられたのがわかります。鎌倉ではこういう豪邸が更地になっていくのを何軒も見てきたので、ここは残って欲しいところです。

R antiques

R antiquesの縁側
海街Diaryみたいな空間だった(みたことはない)

稲村ヶ崎にある骨董品店。ここの縁側からは海が見えるんです。海からくる風が気持ちいいこと。それに江ノ電が目の前を通ります。なので、線路の上を通るとお店に辿り着きます。
鎌倉の魅力をぎゅっと凝縮したような古民家で、築100年以上のこじんまりとした家。お店に入ると、店主の人がお店の椅子に座りながら、縁側に座っているスタッフさんと打ち合わせ。いい光景でした。

燕カフェ

燕カフェの縁側
ここからの風が気持ちいいんです

ここの縁側は初夏が一番いい。風の流れが気持ち良すぎて眠くなります。いや、日本で一番いい季節って初夏だと思っているので、どの縁側も初夏なら気持ちいいですね。

築80年で畳もあるのでいわゆる昔の家、という感じで哀愁漂う一方で店内の内装は今どき。ドライフラワーが天井から吊るされられたり。特に大きなリノベ はしてないので、昔っぽさと今どきっぽさを感じられます。だから若い人も多いし、赤ちゃん連れには畳のスペースはありがたい。

enso

ensoの縁側
縁側の色の経年変化がいい味出してる

スキンケアブランド「OSAJI」が今年オープンしたレストラン。小町通りの裏側にあって、こんなところに古民家があるんだ!?とびっくり。コース料理しかないので1人で、というより誰かと行った方がおすすめ。
メインとなるフロアはそんなに明るいかんじはなく、どちらかという暗い雰囲気。でもL字型の縁側があるので、それで採光が取れていますね。一部リノベされていて、畳ではなくフローリングになっているので、モダン感があります。

ソラフネ

ソラフネの縁側

大町にあるカフェ。路地裏にあるので、パッと見どこにあるかわかりづらいですが、石畳の先に築100年の古民家。駅から近いものの、大町方面に目的地がないと観光客の人は行かない方向ではあります。ビーガン料理がいい人にはおすすめ。

アンティコロンディーノ

アンティコロンディーノの縁側
広縁だから席が多め

長谷にあるパニーニ専門店。
ここの縁側は広縁ですね。鎌倉ではあまり見ません。長谷あたりは飲食店がひしめくのでどこも混んでいるのですが、ここは通りに面してないのと、まだオープンしたばかりなのであまり知られていない気がします。

てぬぐいカフェ

てぬぐいカフェの縁側
ちゃぶ台もあればテーブル席もある

坂ノ下にあるカフェ。広縁はあまり見ません、とか言いましたが、近場に広縁ありました。
ここは縁側の大きい窓がいい。ここからの風が気持ちいいです。もはや風が気持ちいいしか言ってない気もしますが…。全体的に日本家屋の薄暗さを感じる一方で、どこかアジアンテイストの雰囲気が店内の内装から感じられる不思議なお店です。

カフェ坂の下

カフェ坂の下の縁側
もう一回ドラマも見て確かめたい

鎌倉の古民家カフェといえばここ。「最後から二番目の恋」のロケ地となった場所。今でも店内でこのドラマの話をしている人たちがいるほど。
ここはウッドデッキも広く、アルミサッシだったりするので昔っぽさや縁側感はあまりないです。昔はもっと縁側の方にテーブルが3つくらいあったのですが、今は1席だけ。基本、混んでいるのであんまり行ったことがないです。お昼前に行けば座れます。

paso

pasoの縁側
ここから見える青い空がいいんだわ

坂ノ下にあるコーヒー専門店。縁側がカウンター席になっているところはなかなかないです!鎌倉でもはじめて見ました。

ここは床や壁はリノベされているんですが、建具はそのままなので古民家の雰囲気が残っているいい場所です。特にこの縁側の窓の一部は揺れガラス(昔ながらの)の窓のまま。
お店っぽさはありつつも、畳のスペースもあり、おばあちゃんの家に来た感も。蝉の鳴き声を聴きながら夏休みっぽさを感じられる場所。

夏椿

夏椿の縁側
縁側にはガラスの作品も

佐助にある生活雑貨店。
ここは内縁もありますが、外縁もあります。座れるのは外縁ですが、夏は暑すぎて無理です。春や秋なら気持ちよく座れると思います。暑い夏は店内から外を眺めるのが一番。外の緑の明るさと店内の薄暗さのコントラストが日本家屋らしくて好きです。ここにくると「丁寧な生活」をしたい気持ちに駆られます。

(※店内撮影NGです)

アナン

アナン邸の縁側
いつもアナンさんはここに座ってる

極楽寺にあるスパイス専門店。
この縁側は運が良ければ座れます笑
玄関の扉を開けるとスパイスがズラッと並んでいますが、その隣にあるのがこの縁側。軒も大きいですし、縁側も少し広めです。店主のアナンさんに声をかけられて、縁側に招いてもらうことが多く、座ってお茶を飲んだり、いろんな世間話をしています。しかし、急いでる人は切り上げるタイミングがわからなくなるので時間に余裕のある人がいいでしょう。
いくら暑くても扇風機と外からの風のみで縁側で過ごす。でもそれが夏っぽくていいです。

番外編 妙本寺

妙本寺

縁側には座りたいけど、カフェやレストランは興味ないという人もいるでしょう。そういう人はお寺の縁側ならタダです。妙本寺は15時以降は西日が入って暑いですけど、日中は日陰になってるので涼しい風にあたれて気持ちいいです。

※有名なお寺は基本拝観料を払います。


さて、12件紹介しましたが、どのお店も縁側しか写ってないです。普通はそのお店の人気メニューと共に写真を撮ると思うんですけど、こっちの方が狂気っぽくてオモロ…、と思ってしまい縁側だけで鎌倉を紹介してみました。


あと、こんなに紹介しておいてなんですが、夏は歩いて鎌倉を巡るのは危険です。自転車を借りたりして巡ってみてください。あと、車はやめておいた方がいいです。駐車場がすぐ満車になるのと、狭い道ばかりなので車を傷つけたくなければ電車で来るのが1番。

じゃないと私みたいに細い道で、電柱にぶつかってこんな目に遭います。

凹んだ日産リーフ
修理に19万かかりました


おまけ



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成瀬夏実
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