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詩 「死季」


見たのは猫の死体
早く春が来れば生き残れたのか
そこから青葉は生えた


見たのは蝉の死体
最期には青空を仰ぐことも叶わず
成虫して外に出たのに


見たのは葉の屍
木の下に広がるは真っ赤な血の海
屍踏み躙るは人間


見たのは人の死体
棺桶に入り快適に横たわる
生きてる内は凍えていたのに


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