タチバナ〜静岡県沼津市戸田編
静岡県沼津市にある戸田(へだ)地区は
日本最深の海、駿河湾に面した場所
最も深い海
だから深海魚の聖地!
しかもなんと
食べられる!って
この日は残念ながら水揚げがなくて
お造りではいただけなかったのですが
しかも!パクついてしまったので
写真を撮り損ねるという失態っ!
聞いたことのないような名前の深海魚
覚えているのはメヒカリくらい…
タカアシガニも食べるそうですが
食べ切れなさそうなので断念
今度みなさんと一緒に来たら
絶対食べてみたい
そんな食いしん坊からスタートです。笑
さて。
ここ何年もハマって追いかけている植物が
この地にあります。
【橘タチバナ】
Citrus tachibana
ミカン科
生薬名 橘皮 きっぴ
作用 消化促進 健胃 抗酸化 鎮静 鎮咳
タチバナは古来から日本に育つ
原種の柑橘
みなさんのお財布の中にもいますよ
500円玉にほら
描いてある木
それがタチバナ
別名 大和橘 ヤマトタチバナ
日本橘 ニホンタチバナ
日本古来の柑橘なのに
今は知る人が少ない
準絶滅危惧種に指定されている
〜非時香実 ときじくかぐのこのみ〜
むかしむかし
第11代天皇 垂仁天皇が
病弱な身体に良い
不老長寿の妙薬を探してくるように
田道間守に命じました
田道間守は妙薬とされる
非時香実を求めて
常世の国まで行き
苦労してようやく
見つけて国に戻った時には
垂仁天皇は崩御された後
悲しみにくれた田道間守は
垂仁天皇の墓の横で
自害したとか
ここは奈良県にある垂仁天皇陵
その横にある小島が
田道間守のお墓とされているのですが
これは諸説あり
また次回以降のお話です
このお話しは
古事記や日本書紀にも記載されていて
この時田道間守が持ち帰った
非時香実が
タチバナとされています
今は準絶滅危惧種になってしまった
日本古来の柑橘が
自生している北限が
沼津市戸田にあるということで
戸田に赴いたわけです
晴れていたらここから富士山が見られるのですが
曇り空で見られませんでしたね
でも私の目的は
タチバナなので良しとしましょう〜
漁港近くにある
諸口神社
祭神は
橘姫命
日本武尊の妻とされる方
日本武尊が荒れる海を渡ろうとした時
荒れた海を沈めるために
海に身を投げ
海を沈めて
日本武尊を救った方
こちらの境内横に
タチバナがあると下調べして行ったのです
実がついていなかったけど
これがそうかな?と
あやしくじろじろジロリ
私が見てきたタチバナの葉とは
少し形が違う気がする
うーん。本当にこれがタチバナなのだろうか…
香りから
柑橘の木であることは
間違いないと思うのだけれど
今回はどなたにも会えることなく
聞けなかった…
うーん。聞きたい
てことで急遽現地調査 笑
「タチバナなら、道の駅に植えてあるわよー」
「原種から接木したものを植えてあるのよ」
「道の駅のトイレの前に植えてあるのよ〜」
…トイレの前…笑
あった!あった!コレだ!
私の知ってるタチバナはコレだ!
道の駅の駐車場と
その近くの畑に
たくさんのタチバナが栽培されていました
昔から生きていた
自生してきたタチバナを見たかったのだけど
「山奥の個人のオタクの敷地内だから入れないよ〜」
いつもはアポイントを取って探検するのですが
今回は急遽空いた時間で行ったので
仕方ない
でもそうか
やっぱり貴重なんだな
ヒトが普段入れないような場所で
ひっそり生き延びたタチバナだけが
自生出来ているという感覚を
肌で感じることが出来た
これはかなりの美味しさ!
タチバナを復活させよう
タチバナでまちおこしをしよう
この地区の
たくさんの場所に育てられているのを
見ることが出来ました
昔はこのあたりも
タチバナの木がたくさん生えていたのかなぁ
田道間守さんが持ち帰った
不老長寿の妙薬を
昔の人たちは
どんな風に使っていたのだろう
まだまだ行きたいところが山盛りだったのですが
何せ日帰りびゅんびゅん旅
子供たちがお腹空かせて待ってるから〜
また会いに来ますね。
深海魚もしっかり撮影して
お造りも食べたいし!笑
生徒のみなさんと
戸田のタチバナ巡りを
いつかやりましょう
こうして
タチバナを求めて数年
次は奈良編をお届けしましょう。
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