調子が良い身体とは?
今年は特に「何となく疲れが残っている」とおっしゃる方が多いように感じます。
今回は、「調子が良い」と感じられる身体づくりについてお伝えします。
脳の調子は身体の調子
あなたが「調子が良い」と感じるのはどのような状態の時ですか?
身体が軽い、集中力が続く、アイデアがよく出るなど感覚は人によって様々です。
ただ何となく調子が良いと感じる方もいるでしょう。
このような感覚的な反応はどこから出ているのでしょうか。
ずばり、脳です。
脳は大脳、中脳、小脳、間脳に分類され、外界からの感覚を認識する、身体を動かす、情動を持つ、記憶する、生理機能を司るなどの機能があります。
そのなかでも、大脳が心の動きを司ります。
「知・情・意」と言われる人間が一番発達した部分です。そしてその動きと外からの刺激を認識し、記憶と照らし合わせて、身体=骨格筋を動かします。
また、間脳は、私たちが生きていく上での内臓のコントロールや、身体を一定の状態に保とうとするホメオスタシスという生理機能を司っています。
内臓を動かしている司令塔であり、人間の生命活動の総元締め的な働きをする脳です。中脳、小脳にもそれぞれ大切な役割がありますが、ここでは割愛します。
私たちが調子が良い状態というのは、脳と神経系がスムーズに働くことだと考えています。
コンディショニングは神経系にも働き、調子を整えてくれます。
首コリが「うつ」に繋がる!?
10年以上前に首の筋肉異常で起きる、精神疾患とは違うタイプの「新型うつ」が報告されました。
首の筋肉異常とは、筋肉の過緊張のことです。
首の7個の骨は、約5~6㎏の重い頭を支えています。
また首は、脳に一番近い脊髄神経が集まっている場所です。
そのため、首の筋肉がかたくなり、骨の並びに異変が生じると、神経の伝達機能に変調をきたします。
手がしびれるなどの症状は神経症状の表れです。
こうなる前に、首がこっているなと感じたら、それを根本的に改善することで大事を防げるのです。
頸椎のYesNo、ネックエクステンションといった首のコンディショニングを行いましょう。
眠れない、集中力が続かない、イライラ、頭痛といった症状は、前述した「うつ」に繋がりかねないのです。
自律神経と糖質の関係
秋の訪れとともに、気温の変化や日照時間の減少が自律神経に影響を与えやすくなります。
この時期は、夏の疲れが残る中で、食欲の秋として糖質の多い食事を摂りがちです。
しかし、糖質の過剰摂取は、自律神経の乱れを引き起こし、体調不良の原因ともなります。
特に血糖値の乱れと腸内環境悪化の影響があり、自律神経に大きな負担を与えます。
今回は、摂りすぎ注意の糖質が自律神経に与える影響と、その対策についてご紹介します。
糖質が多い食事が自律神経を乱す理由
①腸内環境の悪化
糖質が多い食事は腸内環境を悪化させ、自律神経の乱れに繋がります。
砂糖や果糖、清涼飲料水などは特にカンジタ菌という腸内の細菌の大好物です。
これは異常増殖することで腸内環境が悪化してしまいます。
その結果腸内で炎症が起きやすくなり、自律神経を乱す原因になるのです。
②血糖値の乱高下
砂糖や果糖、清涼飲料水などの糖質や麺類、パンなど糖質過多な食事バランスは、血糖値を乱す原因になります。
糖の摂取で血糖値が急上昇すると、その分急降下します。
これを血糖値の乱高下と呼んでいますが、この下がった時に交感神経が働くことになり、1日の中で繰り返し乱高下が起こると自律神経の負担になるのです。
食事のアドバイス
①なんとなく食べている糖質を止める!
コーヒーに入れるシロップ、お菓子や清涼飲料水、ビールや日本酒などのお酒などなど、習慣的に摂取している食べ物を一度見直してみましょう。
②腸活を実践してみる!
糖の取り過ぎで悪化するとお伝えしましたが、カンジタ菌が既に増殖している人は、無性に糖分が欲しくなることがあります。
私たちの意識ではなく、腸が甘いものを欲しているんですね。
この場合は、糖質を控えることはもちろんですが、乳酸菌サプリを摂るようにして腸活を本格的に行いましょう。
その結果、糖質を食べたい気持ちが収まることもあります。
季節の変わり目は、自律神経の負担になります。
季節の変わり目に不調が出たり、風邪など体調不良になりやすい方は、食事を見直してみてはいかがでしょうか?
出来ること、変えられることから1つ1つ良くしていきましょう♪