嬉しい一日
昨日は、あたしの仕事では区切りの一日。
2年間の初期臨床研修を修了する研修医の先生たちを見送る日です。
様々なタスクが満載のめまぐるしい一日だけど、
巣立つ彼らの姿を見られる嬉しい一日です。
あたしたち事務担当者が彼らと言葉を交わすのは、事務的な会話がほとんどですが、「成長」を感じる場面はたくさんあります。
その度に、幸せな仕事だなと感じます。
最終日はその感覚が最大になる一日です。
あたしの職場には、あたしと同い年の同僚がいて、あたしたちにはそれぞれ20歳の息子がいます。
つまり、あたしたちはお母さん20年目の事務職員。
人が成長していく様を自分の生活の中でも実感しているからか、若い人の成長にはひと際感慨深いものがあります。
あたしたちは毎年「お母さん打ち上げ」と称して、2人で乾杯をします。
困ったことや煩わしいことはそりゃいっぱいあったけど、「みんな頑張ったよね!」って彼らの成長を喜び、彼らの前途に期待し、体に気を付けてねと祈る。
上司や先輩とも違う、労務管理をする事務職とも違う、お母さんであるあたしたちだからこそ感じる思いに浸る嬉しいお酒の席。
毎年必ず話すのは、「みんないい顔になったね」ってこと。
オリエンテーションの日の緊張した面持ちや拙さや弱々しさが一皮も二皮も向けて、初々しい自信が現れたエネルギーいっぱいの顔になる。
それはそれは晴れやかで清々しいのです。
彼らの研修がどんなものだったのか、医師ではないあたしたちには想像もつかないし、彼らの研修の日々に想いを馳せると、すごく大変だったんだろうと思う。つらいことばかりだったとは言わないけど、すごく大変だったんだろうと思う。
そんな毎日を乗り越えて今日を迎えたんだと思うと、よく頑張ったねって心から思います。
そして、これからも限りなく続く毎日の中で、いっぱいぶつかって、いっぱい乗り越えて、どんどん素敵になって行くんだろうなって思います。
あたしたちにとって修了日は、彼らの成長を喜ぶと同時に、彼らのはじめの一歩にちょっとでも関われたことに誇りを感じる一日でもあります。
みなさん、おめでとうございます。
素敵な仕事をさせていただいて本当に感謝しています。
これからもがんばってください。ここで頑張れたみなさんなら、どこに行っても大丈夫です。
でも。
とっても疲れてしまったら。
その時は羽を休めに来てくださいね。
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