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t0m0y0
壁を越えようとする感覚は、頭ではなく身体が覚えている
わたしは、子ども時代に
何かの壁を乗り越える経験をしませんでした。
壁の前で立ち止まりUターン、
壁がある方向をやめて脇道に向かう、
「ここを越えれば達成できる!」
という場面でも
要領よく
するりと逃げる癖がありました。
大人になってもその癖は抜けなかったけど、
ランニングを趣味にして、
フルマラソンに挑戦し続け
ようやくフィニッシュできた時、
はじめて
「諦めずにやり切る」
という感覚を知りました。
この感覚はわたしを変えました。
「ここぞ」
という時に「あの時の感覚」を
思い出せるようになったから、
直面したことのない場面でも
堪えて進めることを
想像できるようになって、
結果として
諦めずに最善の結論を手にできるように
なったと思います。
乗り越えてやり切った
という感覚は、
頭でわかるものではなくて、
そこに体感覚としての感動があります。
体感覚は、
経験すると忘れにくく、
頭で理解しているよりずっと
強力です。
身の危険を感じた時の体感覚が
恐怖心を植え付けるのと同じで、
達成できた時の体感覚は、
やり切る力を植え付けてくれます。
大人になって感じたからこそ
こうして言語化できると思うと、
それもわたしのタイミングだったのかなと
思います。
子育て時期に気づいていたらよかったなぁ。
うちではわたしではなく夫が、
息子にそれを体感させてくれたと思います。
ラッキーでした。