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鹿児島の地で地震にあって感じた「不安」との付き合い方
いぶすき菜の花マラソンの後、
飛行機の料金があまりに高いので、
開き直って鹿児島中央駅で一泊しました。
そしたら、地震に遭いました。
知らない土地でひとりの夜は
心細くてとても不安でした。
それまでの経緯を少し。
指宿を出たのは15時頃
特急玉手箱に乗って、観光気分全開でした。
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鹿児島中央駅で仲間と別れたのは
16:00過ぎ。
ホテルにチェックインした後
しばらく放心してました。
フルマラソン完走の翌日です。
疲れているなと思いました。
そして、
お土産を物色しに、駅へ出かけました。
夜はどこで何食べようかと考えながら。
駅のお土産屋さんは、
名産がいっぱい!!!
ワクワクした気持ちでくまなく見ました😉
家族やお世話になってる方々へのお土産。
楽しいお買い物タイムでした。
ひとり居酒屋初体験では、
キビナゴと鶏肉で、日本酒とビールを
気ままに楽しみました。
お店で、マイペースに好きに飲むの、
(家ではいつもやってる🤣)
最高に気分がいい!
こういう過ごし方もあるんだなぁ
なんて、うっとりしましたが、
ひとりではいろいろは頼めないってことも
知りました(笑)
そして朝ごはんを軽くコンビニで調達。
意気揚々と部屋に戻りました。
「入浴剤買い忘れた!」とか思いながら。
部屋へ戻ると、
明朝する仕事の準備と、
荷造りの下準備をしてから、
そろそろお風呂でも入れようか
と思ったその時でした。
緊急地震速報。
最初は何の音かわからなかったけど、
気づいた時にはもう揺れてました。
テレビも画面が変わり、速報が。
揺れはどんどん大きくなり
おさまる気配がありません。
わたしの部屋は14階。
「高いところの方が揺れるっていうから、
大きく感じるだけ!」
と、自分に言い聞かせながら、
落ちてくるものがないか確認していました。
そんな自分を俯瞰してる自分が、
「大丈夫、冷静だよ」
と言っています。
一方、
大きなゆったりとした横揺れは、
全くおさまりそうにありません。
「いつ止まるんだろう。止まるんだろうか?」
不安全開な自分も感じていました。
時間にしたら3分程度のことでしょう。
ずいぶん長く揺れの中にいた気がして、
おさまったかどうかよくわからないまま、
時間が過ぎていきます。
時間は22時前。
大きな不安と共に
朝までの時間を過ごすことになりました。
またいつ揺れ始めるかわからないから、
ぼんやりはしてられない。
酔いも完全に覚めていました。
入るつもりだったお風呂はペンディング。
明日着る服だけを残し、
荷物をすっかりパッキングして、
いつでも外に飛び出せるように準備です。
モバイルバッテリーとスマホを充電しながら、
飛行機の情報を調べ、
いざ時にどこに助けを求めるか考えました。
指宿に残っている仲間に連絡をして、
もう一度戻れる道を確保し、
鹿児島市内に住んでいるであろう
昨日のマラソン仲間を思い浮かべました。
頼めば力になってくれる人はいる。
それを認識した上で、情報を集めます。
バスターミナルサイトで
長距離バス路線と時刻を調べました。
指宿にはいける。
宮崎方面に北上するのは無理。
大分や福岡には仲間がいるんだけど…
飛行機はどう?
空港の被害は?
わたしは、情報を集めることで
不安に対処しようとしていました。
「不安をなくすことはできない、でも、不安に対処することはできる」
というのが、わたしの前提です。
どういう意味かというと、
不安に対処できる「一手」を
どれだけ持てるかが、
不安の大きさを変えるという考え方です。
次から次へと「一手」を出し続ければ、
あるいはどこかで解決するかもしれない。
だから、不安を消そうとするのではなくて、
不安が存在していることを前提にして、
次の一手を作り続ける。
ということです。
今回の地震のように、
とても自分の力では太刀打ちできない事象に
不安を持つなというのはムリな話です。
どんなに一手を集めても、
不安がなくなるはずはないのです。
だけど。
不安で身動きが取れなくなるのではなくて、
情報を集めれば一手を積み上げられる。
「これだけの策はある」
とわかっていれば、
漠然とした受け身の不安ではなく、
対処可能な主体的な不安になるのです。
(最終的に対処できるかどうかは不明ですが)
だから、
自分にできることを考え尽くすことで、
「自分の中の不安と付き合う」
という捉え方は、
不安で身動きが取れなくなるのを防ぐ
ひとつの対処法だと思っています。
さて、わたしの鹿児島地震体験ですが、
幸い、それから何事も起きず、
バスも飛行機もほぼ予定通りで、
無事帰宅できたのでした。
怖かった思いも、
ひとつの人生経験にできたのは
幸せなことです。
地震の日の夜は、ホントに怖くて、
テレビは一晩中消せませんでした。
お風呂も入れずじまいで、
ほとんど眠れませんでした。
帰宅したら疲れがどっと出て、
まだ寝不足の身体の状態が続いています。
しばらく
ムリは
禁物。