今、ボイストレーナーって、
2000年になってから「ボイストレーニング」という言葉が一般化してきて、レッスンの需要が増えると共に、ここ最近はチェーン店のボイストレーニングスクールも複数できていて、講師の数も急速に増えました。
そして今や20代の先生も街のスクールには沢山います。
今やボイストレーナーになる事は難しいことではないんです。
数年どこかでレッスンを受けた経験があって、ある程度ピアノが弾ければ(最悪は弾けなくてもカラオケアプリなどを使えば)、自分が受けたレッスンの記憶を受け売りしながら講師が務まるわけです。
うちのスタジオの生徒でも、ボイストレーナー志望の人には、僕のレッスンを受けて勉強してもらいながら弟子としてスタッフに入ってもらい、レッスンのアシスタントとして勉強したり、勉強会にも参加してもらっていますが、発声や歌唱の知識をちゃんと持てたとしても、業界関係直結の仕事が多いうちのスタジオでは、すぐにレッスンを任せられる事は到底できないので、アシスタントで勉強してもらう傍ら、街のボイトレスクールにバイトに行ってもらって、まず現場で実践経験を積んでもらっています。
20代からお金をもらいながら修行できるなんて、ボイストレーナー志望者にはもってこいのいい時代です、本当に。
今や街のスクールは講師採用のハードルも低いらしく、音大や音楽の専門学校の卒業生や、CDメーカーのレッスン生経験などがあればすぐに採用してくれる場合も多く、講師本人の歌唱レベルや歌手スキルは問わないスクールも多い様です。歌唱レベルと教えられるかどうかは確かに同じではないですがねえ・・・
同業者としては、安易に先生になれることが良いこととは、とても思えません。誰でも教えられるだなんて、思って欲しくないです。
しかし、受容と供給。レッスン料と講師ギャラのバランス。ニーズの増加などを考えれば、どの業界でも同じで、時代の流れには逆らえません。
そんな中、本気で歌いたい人の力になりたいと思っている人、本物のボイストレーナーになりたいと思っている人は、絶対に考えて欲しいのです!
真剣にレッスンに期待して来た人の気持ちに答えられる技術があるのか?
プロにシンガーになりたいという夢を持って、心から願ってきた人達の気持ちやレッスン料に、ちゃんと答えてあげられるのか? ということ。
真面目にトレーナーとして取り組んでいる人は、思った様にレッスンの結果を出せなければ、無力感や罪悪感に苛まれて講師を辞めたくなる事も多いでしょう。でもそういう感覚は、ただの稼ぎ口と思って打算的に先生をやっている人より、ずっと尊い気持ちです。その気持ちを大切にして、だからこそもっと勉強して欲しい。今までの自分の理解で本当に正しいのか? 他に導く方法や知識が存在するのか? など考えて、足りなければ自分よりもっと上の先生に教わるなり、自分でももっと練習時間を割いて研究してみるなどして、先に進んで欲しいんです。
先生と呼ばれてプライドを高くしないで、もっと謙虚に、自分まだまだペイペイです、と初心に戻って、観察して感じて練習して勉強して、スキルを上げていきましょう。そうすれば、きっと歌いたい人の本当の助けになれる様になります。
もちろん僕もやってます。この職業を本気で背負っている人達はいつも、もっと有効な方法はないか、伝えやすい表現はないか、思い込みで見失っている感覚はないか、って常に考え研究しています。
安直なバイトだなんて思わずに、レッスンを受けに来た人に責任を持って指導し誘導できるスキルを持とう。本気で歌いたい人には、いつでも本気で答えてあげられるスキルを身につけるべく頑張っていきましょう!!
うちのスタジオでは、正しい知識を少しでも広められるよう、YOUTUBEで技術的な動画を上げています。これからも増やしていこうと思います。
また、今年2020年の4月から本格的なトレーナー育成講座を開設すべく今準備をしています。少なくとも今までにない本格的な内容と、何十年もやっていないとわからないような発声感覚をこの講座で伝承していけるよう今準備をしています。
もっと勉強したいけど、どうして良いかわからない人。知識と技術に行き詰まっている人はご連絡ください。一緒に勉強していきましょう!!
https://www.natural-voice.com/home
info@voice-groove.com