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「五戒」の「業を励め」について

レイキの「五戒」の本文にある5つの戒めの4つ目は「業を励め」です。
昔の書き方なので「業をはけめ」と書いてありますが、「励め」ということですね。
それから「業」「ぎょう」と読みます。「ごう」とか「わざ」と読むと、また別の意味になってしまいますからね。

業とは何か?

「励め」は一生懸命にやりなさいよという意味なので、すぐにわかると思います。
では、何を一生懸命にやれと言っているのでしょう?
「業(ぎょう)」の意味をデジタル大辞泉で調べてみました。

1 なすべきこと。仕事。わざ。「畢生 (ひっせい) の業」
2 暮らしの手だて。生業。職業。「家の業を継ぐ」「菓子の販売を業とする」
3 学問。技芸。「業を修める」
4 「実業界」「業界人」の略。「政官業」

4は、「○○業」のことですから、それを除くと、概ね「なすべきこと」「仕事」「学問」「技芸」ということになるでしょうか。

ただ、この「五戒」が、レイキの施術者に向けて語られた言葉であることを考えると、狭義には「レイキの施術」ということになるかと思います。
つまり、「今日だけはレイキの施術をしっかりやっていこう」ということです。

もちろんそれだけでなく、広義の業も含まれると解釈して良いと思います。
つまり、職業人なら「仕事」だし、学生生徒なら「勉強」だし、未就学児童なら「遊び」かもしれません。
専業主婦なら「家事」だし、引退した老人なら老人会に出かけるとか、病院へ行くとか、図書館へ行って本を読むなど、自分が「なすべきこと」と思っていることでしょうか。

このように考えてみると、職業人だからと言って「仕事」に限定されるわけではないと言えます。
つまり、「なすべきこと」は他にもあると思うのです。

朝出かける時のゴミ出しが「なすべきこと」なら、それが業です。
その前に、朝6時に起きると決めたなら、それもまた「なすべきこと」だし、業になるでしょう。

レイキの施術を励むこと

まずは「レイキの施術」を意識してしっかりとやることが重要な業(ぎょう)を励むことになると思います。
では、レイキの施術をしっかりやるということは、どういうことでしょうか?

それは、意識して機会を作ることと、遠慮せずにやることの2つがあると思います。

日常を無意識に過ごしていたら、なかなかレイキをする機会はありません。
あなたがレイキができることを知っている誰かがやってきて、「悪いけど、ちょっとレイキしてくれませんか?」などと声を掛けてくるなんてことは滅多にないのです。

ですから、自分からレイキをする機会を作っていく必要があります。
「レイキができます。やってほしい人は声を掛けてください。」と、知り合いに告知しておくのも1つの方法でしょう。
老人ホームなどを慰問して、させてもらうのも良いかもしれませんね。
あるいは、スクールによっては体験会や練習会などを開いているところがあります。
そういうところに申し込み、参加を予定することも機会を作ることになります。

また、せっかくの機会があっても、遠慮してやらないことが多いです。
たとえば、スポーツをやっていて誰かが怪我をしたとか、脚がつったとかした時、「ちょっとレイキをさせてください」と声を掛けましょう。
胡散臭く思われるかもしれないという不安から、つい声を掛けそびれてしまう。それがもったいないことなのです。

たしかに、「変な人」と思われるかもしれません。
でも、やってあげれば、多くの場合でありがたがられます。
それは、やってみないとわからないし、やってみないとそういう体験も得られないのです。

「レイキ」という言葉を出すのをためらうのでしたら、「ちょっと診させてください」とでも言って、かまわず手を当ててしまうことです。
それで「何をしているんですか?」と尋ねられたら、「ちょっと気功のようなものを習ったものですから」とか、「私の手から不思議な光が出て、怪我が早く治ることがあるんですよね。だから試させてくださいね。」とでも言えばいいのです。

レイキは使わなければ意味がない

レイキを習えば一生モノだということで、安心してしまって、レイキをすることを怠ってしまう人がけっこういます。
実にもったいないことだと思います。

それはまず、せっかくの能力を他人の幸せのために役立てないという点です。
レイキをしてあげることで、誰かが今の苦痛から逃れられるかもしれないのです。
それなのに、それをやらないということは、もったいないことだと思います。

次に、自分の幸せのために役立てないという点です。
自分自身へレイキ(自己ヒーリング)をすれば、自分の健康増進に役立ちます。
そして他人に対してレイキをすれば、他人のために役立つことができるので、自分を肯定できるようになります。
つまり、自尊心が増すということです。

斎藤一人さんも言われるように、重要なのは自尊心を持つことです。
「世界一ものスゴい成功法則」には、こう書かれています。

「実は、うまくいく人と、いかない人とで、そんなに大きく違うわけではないんです。
 ほんとうです。わずかな違いがあるだけです。
 その違いはね。
「自分はスゴい!」と思っているかどうか。」(p.60 - 61)

自分をスゴイと思えないから、妙に遠慮したりしてしまうのです。
でも、勇気を出して他人に対して積極的にレイキをすれば、それは自分が自尊心を持つのに役立ちます。
ですから、自分のために他人に対してレイキをすることが重要なのです。

なすべきことを励むこと

広義の意味の業(ぎょう)である「なすべきこと」を励むとは、自分が自分に対して「しっかりとやらないといけないな」と感じていることを、しっかりとやることです。
これは、自分に対して嘘をつかず、正直になることでもあります。

誰も見ていないから手を抜こう。つい、そう思ってしまいがちです。
そんな時、自分に嘘をつかずに正直になって、やるべきと自分が決めたのだから、しっかりとやろうと思い直すことです。

なおここで、間違ってはいけないことがあります。
それは、「なすべきこと」というのは、自分が決めたことということです。他人が決めたことではありません。

たとえ形の上では上司から命令された仕事であっても、その仕事をやると決めたのは自分です。
そうであるなら、「やらされている」という思いを持つことは間違っています。

もし、どうしても「やらされている」という思いが消えないのなら、さっさと辞めることです。
それが自分に嘘をつかず、正直になるということですから。

他人のせいにせず、自分が「なすべきこと」と決めたのなら、それをしっかりとやること。
それが、「五戒」の「業を励め」になるのです。

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レイキ療法師 アカさん
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