ここだから食べられるお蕎麦です。
蕎麦のどこがおしいの?って思う人は読まないで下さい。
雪が深い場所なのに、冬の週末しかやらないそば屋のお話です。
長野県の最北端、飯山市の西大滝というところ、
更に一番奥にあるそば屋です。
オープン2年目の「ばったり」さん
冬の期間しか営業していないので、2シーズン目です。
しかも週末の金曜日から日曜日の昼のみ。
飯山市は、長野県で、いや日本で、一番雪が多いといっても過言ではない。
そう、人の住む場所では。
標高はたった300mなのに豪雪の豊かな土地、太古の昔は海の底だった。
近くには千曲川が流れ、ダムができるまでは鮭もあがってきたそうです。
昼夜の寒暖差が大きく、水はけのよい山地
ブナの森からの清らかな水
蕎麦の栽培にはぴたりの西大滝
長野県と新潟県との県堺
昔からこの土地に伝わるお蕎麦には、
オオヤマボクチとフノリが使われているそうです。
これは他では食べられません。
西大滝には古民家しかない?と思わせる里山の景色
蕎麦の花の時期は、赤い屋根の古民家と白い花が心をゆさぶる景色です。
ばったりさんは、古民家を改装した小さなお店です。
仲の良いご夫婦で、そばを打って茹であげるご主人と、
小鉢と天ぷらを揚げる奥様。
小鉢と天ぷらもまた美味しい。
丹精込めて育てられた蕎麦を、その場所で、そこの水で、そこの人がお蕎麦を打っておもてなしをしてくれる。
極上と言わずしてなんという。
ちなみに「ばったり」という名前は、水車小屋という意味です。
水車はバッタンバッタンっと音がします。だからばったり。
ばったりさんのおかげで、西大滝に人がくるようになる。
西大滝という場所があると認知される。
飯山にこんな素敵な場所があるんだよ。
美味しいお蕎麦と里山の風景を感じて、お腹も心も満たされる。
幸せな場所に導かれた人は、幸せになれるというお話でした。