益田ミリ『心がほどける小さな旅』
益田ミリさん大好き。きっかけは『僕の姉ちゃん』であり、弟をもつ姉である自分としてはバシバシはまってしまって、ファンになりました。すーちゃんシリーズもやっぱり好き。歴は長くないんですけど。
今日、本屋さんの前を通りかかったら、文庫で『心がほどける小さな旅』が一番目立つところに置かれており、「あ、これ今読みたいやつや…!」と思い、お持ち帰りしました。
そうです、読みたい理由とは、この夏、大きな旅は出来ない状況で「小さな旅」なら出来るのではないかと。何かヒントがあるのではないかと。
この状況になって改めて、やっぱり夏は電車とか飛行機に乗って、遠くに行きたい願望がめちゃくちゃあることに気付きました。自分を知っている人がいない土地に行ってスッキリしたい…。
この本で綴られている飛行機や新幹線に乗っていく場所にもいずれ行ってみたいけれど、今夏の過ごし方でヒントになったのは「ブレックファスト」という章でした。
「ブレックファスト」では東京に住む著者が東京にあるホテル椿山荘で朝食を食べるエピソードが語られています。自分の日常生活で動けるエリアで普段とは違う朝食を食べ、特別な時間を過ごす。
・・・これだ!!!!!
東京をはじめとして自分の生活圏以外に行った時には、割と美味しい朝ごはんを探したりするのに、日常生活圏では、朝ごはんは家でさっくり食べるし、たまに外で食べる時でもせいぜいカフェのモーニング。
「世界一の朝食」が食べられるホテルに思い切って行ってみる…?いやでも、この場合、実際に普段食べない朝食を食べること自体が大事なのではなくて…いやまあ、食べてみたいけども…
「旅」自体は普段生活していない土地に行く意味をもつと思うけど、「旅」を通して、心身をリセットしたり、新たな出会いをしたりすることが醍醐味だとしたら、今年の夏は、距離の部分はあまり実現できないけど、「旅」による効用を実現するにはどうしたらいいかを考えよう。
来年の夏にはコロナが落ち着いていて、「去年の夏は旅行行かれへんかったけど、毎日の中に素敵なこと取り入れることめっちゃやったわー。いい時間やったな、今振り返ると。」って言いたい。
それにしても、この本、新刊ではないのに最も目立つ位置に置かれていた。この夏、求められる本なのかもしれない。
益田ミリ『心がほどける小さな旅』