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夏水ナシ
2022年9月4日 21:21
「もう少しで見えてくるはずです…」「そうですか。サンが過ごしやすい街だといいのですけど…」眠っているサンをイチがおんぶしながら、荒廃した土地を歩き続ける。あの雨の日から二日ほど経とうとしている。食料はもってあと一日分。サンもまともに寝れていないせいか、体力の消耗が激しいと、ニイが診断した。「イチ姉…?」「あら、起きちゃった?もう少しでニイの仲間がたくさんいる街につくから、それ