親の介護は何歳から考えた方がいい?
「まだまだお元気だから!」「元気に働いているうちは心配ないですよ」
先日、同世代で同年代の親をもつ接客業の人とこんな会話をしました。
「私たちの親世代は、何があってもおかしくないですし。」
「この機会に、介護についてもしっかり話そうと思っています。」
備えあれば患いなし。
両親の介護が本格的に始まる前に、少しずつ調べておきたい。
「でもまだまだ早い!先の話ですよ。」
「だって今、元気じゃないですか。」
その方とはずっと会話がすれ違ったまま、介護の話題が過ぎました。
親の介護は何歳ぐらいから考えるのがいいのか、難しい問題ですね。
そこで今回は私が家族の介護を考えた年齢と、親の介護について考える年齢についてまとめました。
30代後半から、両親の介護について考えるきっかけ
私は祖父母の介護が、両親の介護について考えるきっかけになりました。
現在30代後半ですが、両親の年齢は後期高齢者に当てはまるので、これでも早くはないと感じています。
祖父母の介護が本格化すると、「こうしてあげたい!」と願う介護の情報を上手く調べられないことが多かったです。
祖父母の介護が本格化したのは30代中盤
祖父母の介護が本格的に始まったのは、30代中盤でした。
それまでは介護に対してぼんやりとしたイメージしかなく、「まだまだしゃっきりしてる」と思い込み、具体的な介護サービスや老人ホームの種類についても調べていませんでした。
しかし介護は、食事や移動などの介護者への介助だけでなく、介護サービスの書類や担当者とのミーティング、聞き取りの対応などにかかる時間もあり、毎日がとても慌ただしく過ぎていきます。(うちの場合)
始まってから調べるのと、事前知識があるのとでは、体力と気力の消耗具合が違います。
「もっと早く介護サービスを調べたり、地域包括センターに相談したりすればよかった!」
そう思ったことも、1回や2回ではなく数えきれないほどありました。
40歳になったときに考えたい「介護のこと」
ここまでは自分の経験から家族の介護を考えた年齢をお話ししました。
しかし、在宅介護の経験がない方や 具体的に介護について考えたことがないという方の場合に、何歳を目安に介護について考えた方が良いのか私の意見を紹介します。
介護保険料が実施される40歳を目安に、ご家族の介護について考えてみるのがおすすめです。
介護認定を受ければ、すべての方が1割負担ですべての介護サービスを利用できるわけではないので、注意が必要です。
また将来的には、要支援(要介護の前段階)の制度がなくなる可能性も。
介護の等級に合わせてどんなサービスが利用できるのか、介護器具のレンタルや自宅の改修工事の有無なども調べておくのがおすすめ。
さらに少し踏み込んだ話ですが、どの段階まで在宅介護をするのか家族間で話すことも大切です。
介護が必要となる本人の希望はもちろん、介護者になる自分や周囲の希望を言葉にして書き留めておくと、後から振り返ることができます。
必ずしも希望に沿う介護ができるわけではないですが、介護前のときの自分や家族が何を思って選択したのか、優先したい気持ちを知ることで慌ただしい介護中にはわからなかった思いに触れることも。
介護する側、介護される側の気持ちは変化するものだと思うので、残せるときに「介護ノート」を書いてみるのも1つです。
介護が始まったときに信頼できるケアマネージャーさんや、かかりつけ医とノートを共有するのもよいかもしれません。
親の介護は「まだ先」、でも準備はしておいて損はない
よく「介護は突然始まるもの」といいますが、本当にそう感じます。
近年は健康寿命も伸び、60歳以上の高齢者の方もアクティブに過ごしている人がとても多いです。
しかし、いつまでも若い頃と変わらず元気に過ごせるわけではありません。
実際に介護が本格化する前に、早めに情報だけでも集めておくことで将来の負担を減らせます。
親のためというと恩着せがましい感じがするときは、「将来の自分の悩みを少なくするために」介護について、具体的に考えてみてはいかがでしょうか。
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