孫が祖父母の介護するのは変?
祖父母の介護に「孫」として関わりました。キーパーソンではなく、一家族としてです。
しかし「孫」が介護に関わるというイメージは、ネットやニュースなどで言われているほど浸透していないと感じます。
「祖父母の娘たちがいるのに、なんでわざわざ孫が出てくるの?」と言われることも少なくありませんでした。
超高齢化社会になり、多様性が広がる世の中で「孫が介護するってそんなに変なことなの?」と感じたことをまとめました。
「孫」介護は、まだまだ一般的ではないかも
介護に孫の立場で関わっている、YouTubeチャンネルやWeb記事はたくさん見かけます。
しかし実際にケアマネジャーや訪問看護、往診など、介護サービスや医療を利用し、家族と一緒に同席すると「なんで孫がいるの?」という空気になりました。
コロナ禍もあり、在宅で仕事をしていたため時間が許す限り参加していたのですが、それでも疑問に思われることも。
他の家族が参加できない担当者会議では、「他にご家族の方はいらっしゃらないんですか?」と確認されることもしばしば。
孫がキーパーソンではない場合、介護に関わることは一般的ではないのかと実感しました。
うちの場合は在宅介護が必要な祖父と祖母が2名が同時進行していたため、それぞれの情報を家族で共有し、相談することが多かったです。
キーパーソンが1人だけでは対応しきれないことも多く、家族3名で2名の在宅介護を回すということをしていました。
介護職関連の友人にも驚かれる
介護される側のパートナーか娘、息子の代がキーパーソンになるものというイメージがまだまだ強いようです。
50代以降の人が介助・介護をメインに関わることが多いと、ケアマネジャーや訪問看護さんに聞きました。
うちの地域では、ここまで孫が関わることはほぼないとのこと。
以下が私が関わってきたことの一部です。
・ケアマネジャーとの連絡係
・介護認定前の聞き取り調査
・担当者会議に参加
・往診・訪問看護に対応(週1〜2)
・ヘルパーさんに対応(家族と交代で)
・介護タクシーに付き添い
介護関連の職種に携わっている友人に話したところ、そこまで関わる「孫」は珍しいとのこと。
「あっても買い物とかちょっと介助を手伝うぐらいで、本格的に介護に参加するケースはあまり聞かないよ」と。
しかし家族の形は人それぞれ。介護は急に始まることが多いから、表面で見えていないだけなのかもしれません。
うちの場合も当初は母が私を関わらせまいと介護状況を伝えなかったり、ケアマネさんに私の存在を伝えてなかったりと、関わらないことで日常に影響が出てしまうことが多く、関わらざるおえない部分があったことも1つです。
介護は孫でも誰でもいい
介護に関わってよかったと思うことは、家族の状況を細かく共有しているので、自分の仕事やスケジュールに都合がつけやすかったことです。
ヤングケアラー・ビジネスケアラーが増えている世の中だからこそ、スケジュール管理でお悩みの人は多いのでは。
私もさまざまな介護サービスの利用が増えてくると、いくら介護する側の人数がいても対応が大変になりました。
介護される側の体調や気持ちが安定しなかったり、利用サービスなどの急な時間変更だったり、予定通りにいかないことがとても多いです。
施設に入れれば?といっても入居を待つ間は在宅介護になることも多く、ショートステイやレスパイト入院も空きはなかなかありません。
また介護に深く関わることがなくても、「家族のために何かしたい」と願う「孫」の立場の人でも、介護状況をLINEやアプリ管理などで共有すると自分がどんな行動ができるか、見えてくることはあると思います。
ネットでは介護に関わりながら孫として悩みをかかえる方もたくさん見かけますが、介護は人の数だけさまざまなパターンがあって「うちと似てるけれどどうしたらいいの」と、情報難民になる場合もあるかもしれません。
単純に「関わらない」「立場的にやることがじゃない」と切り捨てるのではなく、私のブログで「できること」「ここは相談してみよう」と何かの可能性を見つけてもらえたら嬉しく思います。
介護のお悩みを少しでも軽く、モヤモヤした気持ちが晴れますように。