抗がん薬治療による脱毛-ウィッグで取り戻す自信
今日は脱毛とウィッグについて体験と現在の気持ちの変化について書いてみます。
私の脱毛経験
私の場合、5クールにわたり、数種類の抗がん剤を使用しましたが、脱毛はせず、入院中に医療用帽子を着用する必要はありませんでした。しかし、移植前の放射線治療を受けてから、2週間後に脱毛が始まり、わずか3日後にはほとんどの髪が抜けてしまいました。あれから半年が経ち、現在は短く柔らかい髪が生えてきています。この半年間、私は医療用帽子をかぶって過ごしてきました。
医療用帽子から普通の帽子へ
最近、前髪やサイドの髪が少しずつ生えてきたこと、そして髪にボリュームが出てきたことから、医療用帽子ではなく、入院前によくかぶっていた普通の帽子をかぶるようになりました。特に、つばが深くて広すぎない帽子が今の私のお気に入りです。また、サイドの髪が生えてきたことで、ウィッグをかぶっても違和感がなくなり、生え際が自然に見えるようになりました。
というわけで、1年前に準備しておいたウィッグを取り出して、眺めたり、被ったり、チャレンジしているこの頃です。
ウィッグの準備と選び方
入院時の説明では、「医療用ウィッグを準備しておくと安心」と言われました。私は、最初の一時退院の際にウィッグを購入しました。理由は二つあります。まず、今から始まる長期治療に備え、できる準備はできるときにしておきたいと思ったからです。また、脱毛に備えてウィッグを準備しておくことで、心理的な安心感を得ることができると感じたからです。
価格は数万円から数十万円までさまざまで、情報収集が非常に重要です。治療前にウィッグを作成した数名の知人は、高額なものを購入して悔やんでいました。突然の病気の宣告や今後の自分の状態をイメージしにくい中で、適切なウィッグを選ぶのは難しいことです。
私の場合、お嫁さんがインスタグラムで手頃でスタイリッシュなウィッグのお店を見つけてくれました。完全予約制で個室対応のお店です。
選んだポイントは
①脱毛後、頭のサイズやボリュームが変わるので、サイズ変更ができるもの
②付け心地の良さやお手入れのしやすさ
③自分らしい色とスタイル
④試着出来るもの
でした。
私の実感
退院直後から自宅療養4か月目の今でも、ウィッグを着用する機会はありませんでした。しかし、持っている安心感があります。体調が回復してきていると感じる今日この頃、取り出して鏡を見ることで、職場復帰のイメージが、少しずつ湧いてきます。
まとめ
脱毛による「見た目の変化」で自信を失ったり、気持ちが落ち込むことがありました。しかし、身体と心が回復していく過程で、外見を整えることがセルフケアの一環であることに気づきました。ウィッグは単なる外見の補完にとどまりません。心理的な安定と未来をイメージできる重要なツールだと思います。購入してから1年以上経ち、仕舞ったままのウィッグを取り出してみる余裕ができました。
今のところ、まだ出番はなさそうです。しかし、「備えあれば憂いなし」のお守りのようなものであり、保険のような存在で頼もしく思っています。
Images created with Canva
ナツ
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