身分違いの恋
「よしてくれ僕と君とはあまりにも身分違いだよ」
「それでもいいの。だって私はあなたを愛しているんだもの」
「だけど……俺にはなにもないんだぜ」
「言わないで。私はどんな事があってもあなたを見捨てない。何があってもあなたに手を差し伸べるから」
「あの~、そろそろご飯の時間なんだけど……」
「うるさいわね! この子は! いい年して犬みたいにキャンキャン吠えて!」
「あの……僕と交わした約束はどうなったの?」
「何が約束よ! 自分がホームレスだって言わなかったくせに! 私と付き合うならせめてまともな職ぐらい見つけてからにして! それまでは私の家に入れてあげませんからね! というわけでこれが今日のご飯よ! ちゃんと噛んで食べるんだからね!」