見出し画像

罪悪感

  私は殺した。しかも一つの命だけじゃなくて多くの命を、殺した。私は毎日ベッドに入ると悪夢を見る。今まで私に殺された多くの魂が、私に向かってなぜ自分たちを殺したんだと責めている夢だ。私は謝っても無駄なことだと知りながらも彼らに向かって謝ることしか出来ない。どんなに悔いても、どんなに懺悔しても、この罪からは逃れられない。今も彼らの子孫たちが私の周りをブンブンと呪いのように私の周りを徘徊する。今年こそは罪を侵さないようにしなければと思いながらまたキンチョールを彼らにまぶしてしまう。今年の夏、オリンピックのなくなった暑い夏はまだ始まったばかりだ。

いいなと思ったら応援しよう!