歴史は繰り返す? History Repeats Itself?
今年も残り少なくなり、要らないものを片付けて大掃除をしたり、お世話になった人に感謝したり、この1年を振り返ったりと、締めくくりをする忙しい時期になりましたね!
2020年は、たくさんの人にとって忘れられない特別な1年になったんではないかと思います。私にとってもそうでした。
私にとっての今年の大きな3点を挙げます。
① スタジオを閉じて、オンラインレッスンを始めたり、Youtube動画を作ったり、noteを始めたりと、新しいことに挑戦した!
② ゆっくりすることで、いつも忙しく外側を向いていた意識が自分の内側に向き、自分にとって大切なものは何かを吟味した!
③ ほんの少しずつだけれど、当たり前のことが当たり前のようにできる幸せを感じられるようになってきた!
こんな感じです。
特にnoteを始めたことは、自分にとって良かったと思います。noteを書くプロセスによって、自分と向き合って、書くことで自分の考えを意識化して、自分にとって大切な価値観を再確認することができたと思います。ちなみに、私の2020年の推しnoteは、これです。
その他にも、私が今年辿ってきた変化については、下の記事にも書きました。
確かに、今年は私たちの人生においては、今までになかったような激動の1年でした。でも、人類の歴史においては、このような年は特別ではありません。以前にも似たような経験をしてきています。
下の詩は、キャサリン.オメラさんが1869年に書いたもので、スペイン風邪流行した1919年に再印刷されたらしいです。
読んでみるとわかりますが、まるで今年の私たちのことを書いているのかと思ってしまうような詩です。今年のような年が過去にもあったことが実感できると思います。
そして人々は家で自粛した
そして本を読んだ
そして話を聴いた
そしてゆっくり休んだ
そして運動をした
そしてアートを愉しんだり
遊んだりした
そして新しい生き方を学んだ
そして忙しくするのをやめて
自分や人の声に心から耳を傾けた
瞑想をした人もいるし
お祈りをした人もいる
自分の闇と向き合った人もいる
そして考え方が変わった
そして癒された
そして自己中心的に生きる人が
いなくなり
意味もなく
冷たい心で
地球を破壊するような人も
いなくなって
地球も癒された
そして危機から逃れられ
人々は亡くなった人のことを
思って悲しんだ
そして新しい選択を始めた
そして新しい未来を夢見た
そして新しい生き方を作り出した
そして人々が癒されると
地球も完全に癒された
オリジナルの英語版はこんな感じです。
And people stayed at home
and read books
and listened
and they rested
and did exercises
and made art and played
and learned new ways
and stopped and listened
more deeply
someone meditated, someone prayed
someone met their shadow
and people began to think differently
and people healed
and in the absence of people who
lived in ignorant ways
Dangerous, meaningless and heartless,
the earth also began to heal
and when the danger ended and
People found themselves
they grieved for the dead
and made new choices
and dreamed of new visions
and created new ways of living
and completely healed the earth
just as they were healed.
「歴史は繰り返す」というのは、ローマの歴史家クルチェウス・ルーフスの言葉です。過去にあったことは、時間が経ってから同じような過程をたどり、似たような状況が再び起きるものだという意味です。どんなに文明が発達しても、どの時代であっても、人間の本質は変わらないというのが彼の考えでした。
「日本は40年ごとに負けと勝ちを繰り返してきた」と作家の半藤一利さんも「昭和史」という著書で語っています。最初の負けは、1865年に欧米列強によって、長い鎖国政策を終えて開国することを余儀なくされた時です。その40年後、1905年に日露戦争で欧米の代表とされる大国ロシアに勝ちました。その40年後の1945 年には太平洋戦争に大敗しています。
著書はそこまでの検証で終わっていますが、40年後の1985年は、バブル経済の始まりで日本は経済的に勝ってきた時期でした。その40年後は、今から約4年後の2025年です。ということは、このパターンでいくと、日本には、もうすぐ大きな負けが来ることになります。
これからの社会は、今までの価値観が大きく崩れて変動していくはずです。けれど、新しくもっと住みやすい世の中になっていくと私は思っています。資本主義やピラミッドのような支配構造から抜け出して、より平等で、より幸せで、より豊かな世界になると信じています。
「歴史は繰り返す」といっても、戦争のような悲しい歴史は2度と繰り返してはならないと思います。人間の本質は変わらないかもしれないけれど、人間はそんな「歴史から学ぶ」知性や理性や感性や適応性を持っているはずです。
未来は私たちが選んで作っていくものです。人間の可能性は、計り知れないほど大きいんです。一人一人が希望の光を感じて生きていくことで、みんなの思いが繋がって、そんな未来になっていくんじゃないかと思います。皆さんはどう思いますか?