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化学基礎について① きっかけ編~私の教員への道~
今回から、理科の先生だった経験を生かして『化学基礎』について少し書いていこうかなと思います。
私は、理科の先生になりましたが理科が大好きだったわけではありません。
むしろ、苦手でした。
え?そんな人が理科を教える先生に…?と思った方は多いと思います。
実は、苦手だったからこそ『先生』という立場になれました。
教科書の内容を理科の苦手な自分が、自分に分かりやすくなるよう教科書を読み、ひも解く。これがやはり大切です。
教科書に書いてあることを理解しなければならない。しかしなんだか難しく書かれているような気もする…どんな表現にしたら自分の中に落としやすいのか、と試行錯誤を繰り返しました。
そして、自分なりの解釈で実践問題に取り組むと、問題が解けるようになって自信がついたのです。
例えば、化学でいうと『原子』など目に見えない分野。
目に見えないからどうするか。イメージをもつことが理解に繋がります。そのイメージが付かなければ、文章をイラスト化してみたり、図解してみたり…大げさなイラストを使って印象づけたりと、色々試してみました。
そして私は教育実習の際に、担当された先生に忘れられないひと言を頂きました。
「君は、塾などでの教える実践はしてきていないはずなのに、まるで長年教職に就いているような堂々とした説明だった。教科書をさらに生徒に伝わりやすい言葉選びを考えているね。イラストもユニークで、生徒たちが楽しそうだったよ。」
その言葉がさらに自信となり、就職先は学校の先生だ!とより強く思うようになりました。今でも忘れていません。
大学卒業後、念願かなって地元に帰り、理科の教員として働くこととなりました。
新卒1年目は…
中学1年、2年(理科の生物・化学を担当)1クラスずつ
高校1年3クラス(化学基礎)、2年2クラス(生物基礎と化学基礎)、3年1クラス(当時は化学Ⅰ)
今振り返るとなかなかボリューミーですね。
その後も中学と高校生を同時に教えながら、約7年間理科教員として過ごすことができました。(一身上の都合により退職)
理科は1度つまずくと、なかなか教科書に手が伸びず…苦手意識の強いまま手つかずになりやすい教科だということは、己の身で実感しています。
理科の実験などを通した楽しさも大切なのでしょうが、私はまず「理解できる」を大切にしたいと思います。
実験しても、今何をしてどんな反応が起こっているのか、知識をもって取り組むと、ただ「わー実験楽しいな!」だけではなくなり、より理解度が深まるはずです。
基礎は何にしても始めが肝心。
私の大切にしている「理解する」化学を、今回noteを使って皆さんと一緒に『化学基礎について一緒に学んでいこう』と考えました。
拙い文章になるかもしれませんが、今後ともお付き合いいただけると幸いです。
次回の記事は、物質の構成について
章分けをしながらお伝えしていければと思います!
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