感動した!高校生クイズ
先日テレビで「高校生クイズ」を見ました。何気なく見始めたのですが、久しぶりに感動してしまったので共有させてください。若者の頑張りに胸が熱くなりました。
高校生クイズこと「全国高等学校クイズ選手権」といえば、かつては福留功男さんや福澤朗さんなどの名物アナウンサーが司会を務め、高校生が3人一組でクイズに挑戦する日本テレビの番組です。1983年に始まり、今年は第44回。全国5000校を超える高校の頂点を決める大会でした。出場は、現役の同じ高校であれば誰でも、学年や性別は問わず3人でチームを組めます。
オンラインでの予選を勝ち抜いた40校が一回戦に進み、まず第一ラウンドで国立競技場に集められクイズに挑戦。スタジオでの第二ラウンドを経て13校に絞られました。台風の影響で日程が急遽前倒しになったり、イレギュラーなことが続き高校生を戸惑わせました。
今年のテーマは「日本列島を大移動!ひと夏の大冒険クイズバトル」。日本中を移動しながら「日本」に関するクイズが出題されました。歴史上の人物、観光名所、話題のニュースの他、流行やファッション、アニメやアイドルについてもクイズになっていたようです。
例えば第一ラウンドで出された問題がコチラ。
「日本で初めてのアイドルとされる人物の名前は?」(3択)
A:今日来子(きょうくるこ)
B:明日待子(あしたまつこ)
C:今夜夢子(こんやゆめこ)
答えは敢えて書かないでおきます。
正解、分かりますか?
2回戦の舞台は神奈川県の小田原城。「スーパーどろんこ○✕クイズ」と題したクイズ形式です。○✕の二択を選んで十メートル余り先の板に向かって走り、○か✕どちらかが書かれた板に飛び込む。正解すれば板の先にはマットが待っている、不正解なら泥の中にダイブすることになる、というものです。3人✕13チーム39人ともなると、なかなかいいキャラクターの子が多くいて、クイズ以外でも楽しませてくれました。クイズ挑戦前に意気込みを表す子、どろんこの中に飛び込んだ子、緊張感もありながら、それぞれ魅力ある表現をしていました。
そしてここでは5校が落とされ8校になりました。
3回戦は、静岡県の三島スカイウォーク。富士山を一望する、日本最長400mの吊り橋の上で行われました。2チームが橋の上で両サイドに立ち、問題が出て回答が分かったら、80m先の橋の真ん中にある回答席までダッシュして回答する、タイマンの早押しクイズです。問題が出題されすぐに走り出す子、緊張から一歩も走り出せない子、様々でした。
ここでの敗者4校は、敗者復活戦に挑みます。新幹線に乗り、途中駅で降りて、停車時間5分の間にクイズに挑戦。正解した2校が新幹線に再び乗車できます。負けたチームは新幹線には乗れず、そのまま帰宅。その後もう1問を新幹線の発着基地で回答し、クリアした1校が救済され、準決勝に進みました。
敗者復活組を含めた5校が、滋賀県の比叡山延暦寺での準決勝へ。世界文化遺産を舞台に壮絶なバトルが繰り広げられます。ここでは1校だけが落とされることになります。
クイズの形式は、一人ずつ走り問題を選んでクイズに答え、3人でタスキを繋いでゴールを目指すのですが、この走る距離と高低差がハンパないのです。走るコースの中に問題エリアが2ヶ所あり、それぞれ問題文の文頭が書かれた封筒がいくつも貼ってあります。そこから問題を選んで封筒を取り、スタート地点に戻って回答するのです。
こんな感じ。
スタート
→大階段(何十段あるんだ?!)を下りる
→2ヶ所の内1ヶ所から問題を選んで封筒を取る
→スタート地点に戻る(つまり大階段を上る)
→回答する
→正解したら次の人にタスキを渡す
→不正解ならもう一回走る(正解するまで)
→3人正解で決勝進出!
そして落とし穴もあります。2ヶ所の問題エリアは、スタートから200m地点にある、手前のエリアから選べば走る距離が短くて済みますが、その代わりに問題が難しい。しかも選んでスタート地点に戻っても、ハズレが入っている場合があるのです(非情過ぎる…)。350m地点にある遠くのエリアは、走る距離が長いけど、問題は普通レベルでハズレなし。どちらを選ぶかで勝敗にも影響します。途中の道も坂道で、1往復だけでもだいぶ辛そう。体力と知力が求められる準決勝です。
ここで、私が一番感動した場面が!!
高い偏差値で有名な、とある高校チームのことです。3人の内の一人Aくんは、足をケガしていて走れません。Aくんの分は他の子が代走を務めることになりました。
まず1人目Bくん、走って回答し、正解。
2人目Cくん、走って回答し、正解。
3人目はケガをしているAくんなので、
Bくんが代走、問題を持って帰ってきて、
Aくんが回答、
しかし!
Aくんなんと、不正解。
もう一回走らなくてはいけません。
次はCくんが代走。
2回目の走りはだいぶ辛そうです。
Cくんを待つ間、Aくんは号泣してしまいます。 自分は走れず待つしかない、そんな自分が悔しいと、人目も憚らず泣きじゃくります。
Cくんが戻って来ました。
絶対成功してくれとAくんに問題を託すCくん。
彼なら絶対大丈夫と見守るBくん。
それを受けて回答するAくん…果たして…
一旦は考えこむAくんでしたが、
見事正解!
決勝進出を決めて3人で抱き合います。
おめでとう!
現場にいた他チームの子達も、出演タレントさん達も、スタジオで見ていたタレントさん達も、みんなで拍手をして讃え、涙する人もいました。
Aくんの悔しくて申し訳ない気持ちはすごく共感できるし、Aくんを信じて走るチームメイトの気持ちも痛い程よく分かって、私もジーンときてしまいました。まるで決勝で勝って優勝したような雰囲気でした。
その後は4校が沖縄での決勝戦に進み、最終的に優勝校が決まったわけですが、勝ったチームも負けたチームも、全てに色々な感動が詰まったステキな番組でした。優勝したチームは、もちろん知識が豊富で勝負強く、本当に素晴らしかった。でも他のチームも同じくらい素晴らしかった。
また負けたチームからもステキな言葉が聞けました。
「問題が分からず終わるより、走ることができてよかった」
「悔しいけど、みんなで頑張ってこの結果なら後悔はない」
「ここでしかできない最高の夏休み」
「一生の思い出になった」
それぞれの舞台で思わぬ展開があり、笑いあり涙ありの、ドラマよりドラマティックなガチンコ青春番組でした。最後まで諦めない高校生のステキな表情を見られて、私も少し若返った気分になりました。
また、パーソナリティーであるSixTONESメンバーの、応援の姿勢がステキ過ぎた!
数日間共に移動していたので高校生の名前やキャラクターを覚えていて、名前を呼んで声をかけたり、最終日での高校生の顔つきを見て成長を感じたり。悔し泣きする子に「大丈夫大丈夫」と抱きしめて慰めたり。すごく寄り添った応援をしていて、とても感動しました。
あ〜、いいもの見たな〜。
実は私も、30年以上前に高校生クイズに参加したことがあります。確か西武球場で大勢が集められた大会です。予選敗退でしたが…。
3人で何かお揃いのものを身に着けるという決まりがあったと思いますが、同じ色のリボンか何かを頭につけた記憶があります。
全然正解できなかったけど、なんだかすっごくワクワクして楽しかったのは覚えています。
予選敗退にもかかわらず、何十年経ってもあのワクワクを覚えているのですから、今年のあの子たちは、一生の思い出を手に入れたんだろうな。オジサンオバサン、おじいちゃんおばあちゃんになっても、きっとこの日のことを笑いながら語り合えるんだろうな、と羨ましく思いました。
今回は知識だけでなく体力も必要な大会で、男女の体力差の問題や、これってクイズ大会じゃないの?という声もあるようですが、単純に、青春してて楽しそう!という思いで綴らせていただきました。
✿今日の見出し画像
今回もみんなのフォトギャラリーから拝借。
当然、高校生で見つけました。写真かイラストで迷いましたが、3人で仲いい感じが出てたので、選ばせていただきました。
「若いっていいな」って、単純に歳の問題だけではないし、いくつになってもやり直しできるけど、でも若い時しかできないことってあると思います。機会があれば色んなことに挑戦して、色んな感情を味わってほしいなと思います。
高校生バンザイ!!応援してます!
アラフィフも負けずに頑張るぞー!
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