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小1から不登校、将来どうなるの?(地方公務員✖️凸凹子育て 43 )

息子が小1から不登校になった直後は「この子は将来どうなってしまうのか」と不安でたまらなかった。
当時「小1で不登校になる子は、どういう道を歩んでいくのか」と事例を知りたくて相談先で質問したが、低学年の不登校はあんまりいないとか、付き添い登校しているうちに学校に戻れましたよ等、はっきりとした回答は得られずに、モヤモヤが残っていった。

そのモヤモヤに、先日ようやく回答を得ることができた。
それは、家庭支援を行う専門職のための勉強会でのこと。
日頃から数多くの子どもや保護者と接し、話を聞き支援することを業務としている方々の集まりで、行政機関だけではなく、民間の方や地域の方々も広く参加するものだった。
私は若干場違いであったがで、保護者としての興味も加わり、その研修に参加させてもらった。

そこで、私が保護者として感じている疑問を投げかけてみた。
小学校から、あるいはもっと幼い頃から不登校になる子。発達に特性があって社会にすんなり溶け込めるタイプではない子。そういう子たちは、10年20年後にどんな姿になっているのですかと。
皆さん懐の深そうなベテランの方々ばかりだったので、素人の質問でも受け止めていただけるのかなと思ったのだ。

数々のご家庭を支えてきたであろう立場の男性が、穏やかに答えてくださった。
「どういう風にでも、なると思います。これから周囲の人が、親や支援者も含めどのように関わっていくかで良くも悪くも変わっていくんです」と。
それを聞いて、周囲の方々も頷いていた。
私もその答えに、あぁやっぱりそうなんだ、ととても納得がいった。
普通に学校に戻るだけじゃない、悪い(本人がより苦しむ)可能性がある、という回答に誠実さを感じた。

そして考えた。
私は、当時の落ち込みと迷いの中で、どんな答えを求めていたのか。
話はたくさん聞いてもらえたが、私が求めていたのはそういうことではなかったから。
もし、「子どもの将来は、わかりません。でも、子どもの力を信じて、一緒にお子さんを支えていきましょう」と、そんなことを言ってくださる方に出会えていたら、泣くほど嬉しかっただろうなと思う。

その後、相談機関とは別のところで、不登校の経験者に出会ったり、上の子が進学したことで得た情報など、少しずつ安心要素が積み重なってきた。
だから、以前のような焦りはない。
でも、先日もらえた回答は、私が子育てにおいて意識することは何かを整理させてくれた。
それは、子どもを信じること。自己肯定感の土台を育むこと。親も子どもも、素敵な人にたくさん出会うこと。
シンプルなこれらのことを大切にしていこうと、改めて思った。

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